5月9日(日)20:00~21:30

「誰のための入管法改正案なのか?」

4月15日に審議入りした入管法改正案について、立憲から階

猛議員、共産党から藤野保史議員、日本維新の会から串田誠一議員、そして社民党から福島みずほ議員の出演で、司会に津田大介さんで、国会議員討議のYou Tubeを視聴いたしました。

 

番組内容は・・・

外国人の収容や送還のルールを変える「入管法改正案」。与党は週明け衆院法務委員会で採決したいと。法案をめぐっては、この間、芸能人や作家など著名人からも相次いで反対の声があがっていて、問題と指摘されているのはどんな点なのか、そもそも誰のための法案なのか、を考えるというものでした。

 

外国人の収容や強制送還ルールを見直す衆院法務委員会で審議中の入管難民法改正案に対し、外国人収容者の人権を侵害する懸念が広がっている。3月には名古屋の入管施設でスリランカ人女性が死亡、施設内で過去20年に24人が亡くなるなど法務省出入国在留管理庁(入管)の対応に批判が集中している。

入管庁は、スリランカ女性ウィシュマさんが死亡したことについて調査を行い、4月9日に公表された「中間報告」では、死亡から1か月経っても死因は特定されていない。「第三者が調査に加わっており」と記されているものの、その第三者の名前などは一切公表されていない。

ウィシュマさんは、同居してい男性からのDV被害から逃げてきたのに収監され、DV被害者として対応することが為されず、収容された。もともと収容されるべき人ではなかったこと、健康状態も悪く、仮放免すべきであったと。

しかし、中間報告ではそのようなことが隠蔽されていて、この最終報告を待たずして審議するのはおかしい。ということが、国会議員の皆さんの意見であり、改正案にも反対を表明。野党としては、「難民保護法(案)」を対案として提出済みとのことでした。

難民認定率2019年44人の認定で、0.4%にしか過ぎない、難民に超冷たい日本であり、全件収容主義で期限も決めず長期化、国際基準よりも厳しい状況で、人権侵害である、と国連からも指摘されている。

裁判所の関与もなしに、収容措置、在留許可、仮放免について等入管がすべて裁量で決めていて、透明性が担保されていない。

「外国人は犯罪者である」という性悪説に基づき処遇を決めている入管であり、客観的・中立的な判断が為されていない問題が大きい、と思いました。

改正案は、さらに厳しくなるものであり、特に難民申請中であっても強制送還が可能になり、国に帰れない事情など関係なく国外退去命令が可能となり、従わないと処罰される。

 

Choose Life Projectでは、入管法改正案について、次々と番組をYou Tubeでアップし、Twitter上でも有名人なども反対を表明し、朝日・毎日新聞でも取り上げられ、私自身もFBやツイッターで拡散してきました。

そして、今日18日は、「今国会での成立見送り、#入管法改正案の行方Vol.6」で、国会議員と活動されている方と安田菜津紀さんの司会での報告等となりました。

そうです。入管法改正案廃案が決まったのです。

ひとまず安心しましたが、ここからが勝負ですね。先ほどから書いているように、現時点でも入管収容施設内では、人権侵害が続いていて、国連から「国際法違反」と指摘されている状況には変わりがありません。

改めて、野党提出の「難民保護法(案)」の成立、または抜本的に改正がされることを強く望みます。

世論が、また一つ政府を動かしたことになるのでしょうね。

この国に住んでいる人たちのすべてが、安心して暮らすことができるように…命と暮らしを守る政治を!