4月27日(火) 緊急事態宣言発令中ということもあり、1時間ほどでしたが、3月9日に議会で可決、3月15日に施行された「手話でつむぐ住みよいまち枚方市手話言語条例」について、より理解を深めたい思いで、議員研修会を行いました。
演題「手話でつむぐ住みよいまち枚方市手話言語条例と聴覚障害者への対応について」
健康福祉部福祉事務所 障害福祉担当の職員さんが説明等を行ってくれました。
1.手話言語条例の成り立ち
〇2006年12月 障害者権利条約が国連で採択
国内法の整備(「手話は言語」を明文化、手話通訳者派遣を規定)
〇2014年 障害者権利条約批准
〇2013年 鳥取県で全国初の手話言語条例制定
〇2017年3月29日 大阪府「手話言語条例」公布・施行
〇2017年12月 手話言語の国際デー(9月23日)国連総会にて承認
〇2021年 枚方市府内で21番目に条例制定(全国では380番目)
本来ならば、手話言語法を制定すべきであるが、住民が手話への関心を高めるよう、周知啓発を行うことや、地域特性に応じた施策を促す、ということで、条例にももちろん意義がある。と強調されました。
手話でつむぐ住みよいまち枚方市手話言語条例の概要
2.差別解消法に基づく合理的配慮
2011年度 障害者基本法の改正⇒基本原則として「差別の禁止」
➡障害者差別解消法 2016年4月1日施行
〇障害者手帳のある方はもちろん、手帳がない方でも、継続的に、日常生活や社会生活を送る上で、相当な制限を受ける状態のある方であれば、この法律の対象となる。
3.聞こえない人への対応~手話を言語とする人~
〇耳の仕組みと音の伝わり方や伝達の仕組みの説明
〇聴覚障害の原因、種類の説明
〇聴覚障害者(聞こえない人)とは、の説明
〇聞こえない不便についても詳細に
①見えてから知る マスクをしている→情報ゼロ
②口話(読唇)でわかることの範囲 すべてが母音が一緒の場合?
③自身の声が聞こえないので発声しても伝わりにくい
④文章の理解が難しい
⑤文法が異なる
4.簡単な手話実演
当事者である職員さんが、色々と手話で話していただきました。
手話は、顔の表情や体の動き、唇の動き等とともに、理解するので、マスクをしていると顔の表情とか見えないので、コミュニケーションが難しくなる。外国とは文化が異なるので、手話も異なる等々
5.遠隔手話通訳デモ
電話リレーサービスの紹介
タブレット等の画面越しに意思疎通を仲介する遠隔手話通訳のデモンストレーション (本年4月22日から始まっています)登録制になっています。
改めて、手話に関わって合理的配慮とは、等、実際に見せていただき、知識としても、当事者の思いにも触れ、理解を深めることができました。このような研修会の大切さをつくづく感じました。
ろう者の皆さんからも大きな期待を寄せられています。
障害のあるなしに関わらず、すべての市民が互いに支え合い、k尊重し合いながら、心豊かに、安心して、生活し、社会生活にも参加し、いきいきと活動できる住みよいまちの実現をめざし、これからも条例の実効性を求めていかなければならないです。
*資料には、当日のものでないものアップしていますので、ご了承ください。