3月定例月議会、各派代表質問が終わり、3月9日(火)は、議案審議

〇報告案件(専決事項の報告について)

 損害賠償の額を定めることについて3件

 

〇子どもを守る条例の制定について

 子ども・子育て支援に関する基本的な事項を定めるため➡後に詳細を

〇手話でつむぐ住みよいまち枚方市手話言語条例の制定について

 手話に対する理解及聴覚障碍者に対する理解の促進に関する基本的な事項を定める➡当事者団体が強く要望されていた条例が成立しました。多くの方が傍聴に来られていて、期待されているのがよくわかりました。よかったです。「手話でつむぐ住みよいまち枚方市手話言語条例」良い響きですね。

15日には、正副市長、正副議長も仲間に入れてもらい、記念撮影を一緒に撮りました。

条例制定がゴールではなく、スタートとなります。手話への理解が広がり、枚方市がさらにすべての人にとって住みよいまちになるために尽力してまいります。

〇枚方市附属機関条例の一部改正について

 雇用推進事業者選定審査会の設置等を行う

〇枚方市事務分掌条例の一部改正について

 部の分掌する事務を変更する

〇枚方市財産区管理会条例及び枚方市基金条例の一部改正について

 枚方市菅原財産区に財産区管理会を設置する

〇枚方市国民健康保険条例の一部改正について

 基礎賦課限度額等の引き上げや、保険料の減額の基準となる所得額の算定方法の変更などを行う

〇枚方市立消費生活センター条例及び枚方市立生涯学習市民センター条例の一部改正について

 枚方市立消費生活センターの位置の変更及び枚方市立サンプラザ生涯学習市民センターの名称及び位置を変更する ⇒枚方市駅の京阪の土地に新しくビルができます(2023年に供用開始予定)。そのビルに枚方市役所の機能が入ることになっていますが、とりあえずサンプラザ3号館にある枚方市立消費生活センターと枚方市立生涯学習市民センター(名称が枚方市立生涯学習交流センターに変更)が移転する予定

〇枚方市指定障害福祉サービス事業者の指定並びに指定障害福祉サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正について条例等の一部改正について

 指定障害福祉サービスに関する基準等を変更する(法改定に伴い) ⇒医療的ケア児童が通う施設に看護職員をおくことに。利用者の人権の擁護、虐待の防止等のため、必要な体制の整備を行わなければならない。

〇枚方市介護保険条例の一部改正について

 保険料率を改定する(約5.2%増加)

〇枚方市指定地域密着型サービスに関する基準を定める条例等の一部改正について

 指定地域密着型サービスに関する基準等を変更する(法改定に伴い)

〇枚方市食品衛生法等施行条例の一部改正について

 食品衛生法の改正に伴い、所要の整備を行う

〇枚方市保健所事務手数料条例の一部改正について

 食品衛生法関係事務についての手数料の額等を見直す

〇枚方市児童福祉施設等条例の一部改正について

 枚方市立渚保育所を廃止する

〇枚方市水道事業給水条例の一部改正について

 大口需要者に係る料金の額の特例を定める

〇枚方市水道事業及び下水道事業に関する条例の一部改正について

 水道事業及び下水道事業における経営体制を見直す

〇市立ひらかた病院の使用料及び手数料条例の一部改正について

 病院事業の管理者が額を定める使用料の範囲を見直す

 

〇令和3年度包括外部監査契約の締結について

〇(仮称)枚方市総合文化芸術センター建設工事(建築工事)請負変更契約締結について

〇(仮称)枚方市総合文化芸術センター建設工事(電気設備工事)請負変更契約締結について

〇(仮称)枚方市総合文化芸術センター建設工事(機械設備工事)請負変更契約締結について

 以上3件の(仮称)枚方市総合文化芸術センター建設工事に係る右傾甥変更契約締結については、新型コロナウイルス感染拡大防止及び地中埋設物への対応等で3月19日までを5月17日までに延長したもの

〇(仮称)枚方市総合文化芸術センター建設工事(舞台機構設備工事)請負変更契約締結について

〇(仮称)枚方市総合文化芸術センター建設工事(舞台音響設備工事)請負変更契約締結について

〇(仮称)枚方市総合文化芸術センター建設工事(舞台照明設備工事)請負変更契約締結について

 以上3件の(仮称)枚方市総合文化芸術センター建設工事に係る請負変更契約締結については、新型コロナウイルス感染拡大防止の対応で、3月19日までを4月8日までに延長したもの

 

〇令和2年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第14号)

〇令和2年度大阪府枚方市国民健康保険特別会計補正予算(第6号)

〇令和2年度大阪府枚方市自動車駐車場特別会計補正予算(第3号)

〇令和2年度大阪府枚方市財産区特別会計補正予算(第3号)

〇令和2年度大阪府枚方市介護保険特別会計補正予算(第4号)

〇令和2年度大阪府枚方市後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号)

〇令和2年度大阪府枚方市水道事業会計補正予算(第6号)

〇令和2年度大阪府枚方市下水道事業会計補正予算(第6号)

 

以上すべて可決されました

 

教育子育て常任委員会に付託された「子どもを守る条例」については、3月9日に審議されました。⇒全会一致で賛成(可決すべきもの)

 

私は、この条例に関しては、市長の所信表明で述べられてから、条例そのものに疑念があります。「子どもの権利条例」を一貫して要望してきた私にとって、「子どもを守る条例」は子どもの権利条例にはなっていないことです。

条例の前文では、「子どもをひとりの人間として尊重し、すべての子どもが持つ権利や自由が最大限尊重される社会の実現に向け、(中略)平成15年、(中略)本市が我が国における急速な少子化の進行等を踏まえ、次世代育成支援対策として策定した「新こども育成計画」の基本理念であり、」と子どもの権利を謳っておきながら(条例第3条基本理念にもあり)、最後に「こどもが笑顔で健やかに成長できるまち枚方」を実現するため、子ども一人ひとりに寄り添って、きめ細やかな支援を行い、社会が一丸となって子どもを守るといった姿勢を改めて宣言するとともに、私たちみんなで、子ども・子育て支援に関し、基本となる理念と方針を再確認し、子どもを守る仕組みづくりを一層推進するため、この条例を制定するものです」と結んでいます。

また、仕組みとは、市が保有する子ども及び子どもを育てる家庭の情報を集約して、活用することにより、子どもに関する課題を早期に発見し、及びその子どもに対し必要な支援の充実を図り、並びにその課題が深刻化することのないよう予防的に支援の充実を図ることだそうです。

要するに、情報の一元化を図り、いじめ、虐待、不登校など予防的支援・早期発見をおこない、対応するということですが、一元化された情報で動くなんて危なくないですか。また、いじめ、虐待と不登校を同列に考えるというのもいかがなものでしょうか。不登校の要因に、いじめ、虐待があることもありますが、子どもを主体的にとらえていれば、同列にはできないはずです。

残念です。上から目線の条例で、子どもを権利の主体としてとらえられていないと思います。「子どもを暴力から守る条例」に徹すれば、それはそれでよいのかもしれません。「子どもの権利」が前面に出、子どもを主体的にとらえ、子どもの最善の利益を追求する内容のものになると期待していた私が、早とちりだったということです。

でも、今、子どもに関する条例をつくるならば、やっぱり「子どもの権利条例」だと強く思っています。そして、権利の擁護、相談、救済までを担うべき第三者委員会のようなものをつくってほしいのです。