8月30日(日)10:00~11:30

オンラインイベント「教師の過労死と変形労働時間制の問題を考える」 に参加しました。

 

このオンラインイベントは、継続して行われていて、教職員の長時間労働、給特法の問題点や改正給特法の変形労働時間制の問題点をとりあげながら、参加者で共通認識として共に考えることができるので、有意義な時間となっています。

 

今回の登壇者は、

保護者の立場から 上松恵子さん

学校・授業から、社会性や仲間・人とのつながりを学ぶ

「世の中ってまんざらでもないな。おとなって結構すてきだな。」と思える子どもたちが増えてほしい、と。

そのためにできることを…

 

みんなの未来をつくる会 本田由美子さん

保護者を交えて、地域の教育をどうするか、そのために対話が大切であることを強調されました。

 

神奈川過労死等を考える家族の会 工藤祥子さん

中学の教諭だった夫さんが過労死で亡くなられ、当時は、勤務時間が把握されていなかったので公務災害の認定につながらなかったのですが、様々なとりくみの結果、認定されることにもなり、そして10年かけて「過労死等対策防止法」が成立したこと、を知りました。とりくみを積み重ねることによりカタチになったこと、根気づよい歩みに敬意を表します。

基本は、未来の教育が幸せになるために今の教育をあること。

すべての人が…人生を楽しむために働くことができること。

 

教員としての長澤さん(岐阜県教組役員)、西村さん

タイムカードで勤務時間把握を行い、持ち帰り仕事は無しに…

部活動のガイドラインや、時間外上限月45時間、年360時間

そして、変形労働時間制…もっと他にできることがあるのではないか、それを考えるべきではないか・・・と。

 

2003年から週休二日制が始まり、授業時間が確保できるのか?

学力向上の名の下、エアコン設置が進み、夏休みが減少。今年は、コロナ禍でさらに減少。

新学習指導要領では、さらに授業内容・時間が増えている現状。いわゆる繁忙期に、勤務時間を長くした場合、子育て中の人たちは、時間休をとって保育所等の迎えに行かなければならないのか。土曜日に出勤した場合、代休が取れないので、長期休みの時にその休みを取ることになることが多い現状。夏季休暇もある中で、変形労働制で夏休みの8月に休みを多くとることが本当にできるのか。

どう考えても変形労働制はありえないと思います。

教職員の長時間労働を解決するためには、他の方法をまじめに考え、実行するべきです。