2月28日(金)~3月11日(水)

2019年度枚方市平和の日記念事業 企画展 片山長三展が枚方市民ギャラリーで開催されています。


3.1枚方市平和の日の記念事業がほぼ中止になっている中、開催されていることが嬉しく、また観に行かれた方から「是非に」と勧められ、行ってきました。


実は、今回初めて片山長三さんを知ったのですが、タイトル「美術教員が残した絵日誌に見る戦中戦後」ということで、映画「この世界の片隅に」みたいに、日常が描かれている作品1500の内78点が展示してあります。ユーモアもある絵日誌に、片山長三さんの人生観に触れることができました。本当に数多くの作品(油彩画・水彩画・絵日誌)にびっくりです。


北河内の遺跡発掘、郷土史の執筆・編纂など、考古学の分野での業績で著名な方だと、知っただけでも嬉しいことですね。枚方市として誇れることが、私の中でひとつ増えました。

 

片山長三略年譜

1894(明治27) 星田村(現・交野市)に生まれる

1913(大正 2) 赤松麟作洋画研究所に学ぶ

1931(昭和 6) 文部省検定 日本が試験合格

1932(昭和 7) 文部省検定 西洋画試験合格

1938(昭和13)  北河内一帯の遺跡発掘調査開始

1953(昭和28) 長尾史執筆

1957(昭和32) 交野町神宮寺にて

          旧石器・早期縄文時代複合遺跡発掘

          津田史執筆

1963(昭和38) 交野町史執筆・編纂

1964(昭和39) 採集研究した考古学資料を大阪市立博物館へ  

          寄贈

1966(昭和41) 枚方史(枚方台地の形成から弥生時代)を執筆

1971(昭和46) 交野町福祉会館壁画「古代交野の里」制作

1974(昭和49) 第1回個展開催

1975(昭和50) 枚方市長尾区公民館壁画制作

1988(昭和63) 3月没(享年94歳)

 

ご家族の言葉です・・・

日本が激動と困難の時代に、八尾高等女学校(現府立山本高等学校)、四条畷中学校(現府立四条畷高等学校)に勤務の傍ら、

1500枚にのぼる墨絵の絵日誌を残していました。そこには「人生は楽しむべきであって、楽しくなければ楽しいように自分で創造してゆく」という長三の人生観が貫かれているように思われます。

枚方市平和の日にあたり、教育者であり考古学者、郷土史家、歌人、俳人、そして何より画家であった長三の多才な生涯と心に、その作品を通して触れていただければ幸いです。

 

枚方市では初めての展示だそうです。多くの人に知っていただきたい作品と作者です。

故桂米朝さんの紹介文もありました