12月21日午後は、「戦争法」違憲訴訟の会主催の1月28日大阪地裁判決前集会「司法は勇気をもって違憲判決を!」に参加しました。
少し遅れて入室しましたが、ホールは満席状態、冠木克彦弁護団長が裁判報告をされていました。
記念講演は、望月衣塑子さん「メディアが見た市民が国家と対決するとき」と題しての講演でした。

 

お話を聴くのは2回目ですが、前回よりもさらにパワーアップしたマシンガントーク、その熱量が半端ないです。途中で、「息をしますので、水を飲まさしてください」という言葉には、ホントにいつ息をしていたんだろう、と思ってしまいました。

用意されていたパワーポイント資料の半分ぐらいしか進みませんでしたが、予定の時間を過ぎていました。
その内容は、最近の大きな出来事で、つい聴き入ってしまい時間を感じさせませんでした。

伊藤詩織さんの民事裁判の結果、アフガニスタンで用水路建設に心血を注いでいた中村哲さんの死、桜を見る会、表現の不自由展・その後、辺野古埋め立て問題等、その間の菅官房長官定例記者会見での望月さんの質問に対する菅官房長官の回答は笑いを誘うものでもありました。
「市民に事実を知らせる」ために、望月衣塑子さんは、東京新聞社会部記者として、官房長官定例会見で、質問に制限を受け、妨害されながらも質問を続けてこられました。
森加計問題や伊藤詩織さんへの準強姦疑惑、安倍首相に近い人であり、疑惑の中心は安倍首相本人であり、本人に質問したかったと。市民に事実を知らせたい、その強い思いがストレートに伝わってきました。
「会見は、政府のためでなくメディアのためでもなく、国民(市民)の知る権利のために」

 

妨害を受けることによって、周りの記者たち(メディア)は委縮してしまいます。同調圧力・忖度という言葉がまかり通っている現政権のあり方、それに立ち向かう望月記者のパワーに圧倒されるだけでなく、私たちも続いていかなければ…と思います。
現実、テレビ番組は露骨に安倍政府の介入を受けているのがわかりますものね。
記者クラブにおいての露骨な望月記者排除に関して、他の新聞記者たちが声を上げました。官邸前デモが行われたそうです。そして、全国から官邸に批判の声が殺到し、記者会見での妨害が止まったそうです。

市民の声を官邸や記者たちへ送ってほしいと、それが、奮闘する記者たちの勇気や励ましになると。


大学入試に英語民間試験導入や国語の記述式問題の採点について等、当事者の高校生たちが声を上げ、動いたことが、結局白紙撤回させることに繋がったのです。やはり当事者の声が重要であることを最後に訴えられました。
望月さんのタフさはどこから?という質問に、空気を読めないから、と応えられましたが、視聴者・読者の声をとにかく届けてほしい、とそれが記者の力になると。

メディアが本来の役割を確実に果たすことができるように、しっかりと応援していきたいですね‼
来年は桜が散ることを願って…