8月3日(土) 

み・らいず2 主催で、「子どもの貧困」の実態を知る というイベントがあり、参加しました。

 

~子ども食堂や教育現場でのとりくみから~

ということで、3人のゲストからそれぞれとりくんでおられることの紹介をされました。

 

川辺 康子さん(NPO法人西成チャイルド・ケア・センター代表理事/子ども食堂ネットワーク関西代表)

2003年 西成児童館の職員としてはじめて地域で子どもとかかわり、その時の経験から「それぞれの家庭に、それぞれの事情がある」を認識し、みんなで支えあうことの大切さに気付き、そこにこだわって、2010年子どもの居場所を開設。2012年に「にしなり☆こども食堂」を開催、2016年10月「こども食堂ネットワーク関西」を立ち上げ、2018年「特定非営利活動法人西成チャイルド・ケア・センター」代表に就任されています。

とてもパワフルなお話を聴くことができました。

 

平野 智之さん(大阪府立松原高等学校校長)

2018s年度大阪府立学校人権教育研究会会長として「府立学校におけるSSW等専門職との協働について」の調査を行った。

SSWの配置によって、異なる側面から子どもにかかわることによって、現場の教員も影響を受け、子どもに向き合うことができるようになることが明らかになったことを報告されました。実際6割以上の学校でSSWの要望があるそうです。

松原高等学校は総合学科の学校。授業の中で、生活保護へのバッシング(貧しさは自己責任)を知った生徒たちが、街頭アンケートや自治体職員への聞き取りなどを行い、解決策を考えました。

「かかわりを持てばつながりが生まれ、偏見がなくなる」ということで、誰もが集える子ども食堂のような場づくりを2017年スタートさせたとりくみについても報告されました。生徒の居場所を設ける府の事業として運営しているそうです。

 

渡 剛さん(NPO法人あっとすくーる代表)

未婚の母子家庭で育ったことから、ひとり親家庭の大学進学率が極端に低いことに対して、学習支援を始める。あっとすくーるを設立し、 大阪、兵庫で行っているひとり親家庭の子どもたちを中心にした学習支援(塾)について報告されました。ミッションは「貧困の連鎖を断ち切る」経済的な負担の軽減を行っている。

学習を中心とした子どもたちの居場所づくり です。

 

活動報告後は、クロストーク

1)現在の活動を始めた理由

2)活動してからの変化

3)今の課題とそれに対するチャレンジ

渡さんは、小学生向け塾を始める

平野さんは、「みんなの食卓」等持続可能なシステムが必要

川邊さんは、子どもシェアハウス(にしなり★つながりの家)

とまだまだ活動が拡げていこうという熱い想いに…私自身刺激を受けました。

 

主催の「み・らいず2」を初めて知りました。大きな組織みたいですが、「誰もが、自分らしく地域で暮らせる社会」をめざし、「支援を必要としている人に支援を届け、必要な支援をつくり続けていく」

そのための活動として、み・らいず2のサービスと実践研究所があるそうです。

 

2時間があっという間に終わりましたが、ちょっと詰め込みすぎ感があり、もう少し時間をかけてそれぞれの活動等についてのはなしが聴ければよかったと思いました。

「子どもの貧困」についてのとりくみは続けていくそうなので、期待しています。