11日(土) 

薦めてもらった演劇を大阪リバティホールまで観に行きました。

劇団きづがわ第78回公演 「鶴彬ー暁を抱いて」

 

鶴彬(つる あきら)とは・・・

1909(明治42)年1月1日、石川県かほく市の竹細工職人の家に次男として生まれた。

29年という短い生涯に、 革新川柳人として1000余句の川柳、18編の詩、94編の評論を残した。

治安維持法で2回検挙。東京の特高警察に収監のまま赤痢に罹って獄死。

この間、大阪の町工場で働く。その後、上京し川柳の総本山といわれた井上剣花坊の庇護を受け、最大の柳誌「川柳人」に「僕らは何を為すべきや」を発表。プロレタリア川柳を宣言する。

一度入隊をするが、除隊後約4年間、反戦・反権力の川柳、貧困との戦いに終始するが、1937(昭和12)年検挙され、翌年無念の死を遂げた。

(パンフレットより)

 

川柳ではありませんが、治安維持法の犠牲者小林多喜二は超有名ですが、鶴彬という人は、実はこの演劇で初めて知りました。

軍国主義化し、戦争への道をひたすら走ろうとする国のあり方に、川柳を武器に真っ向からのたたかいを挑み、命がけで反戦を貫いた鶴彬に、感銘を受けました。

遠い昔の話ではなく、同じ道を歩もうとしている今の国のあり方に、私たちが為すべきことは・・・。

考えさせられました。

井上剣坊花の妻信子の「私たちが望むのは、食べていけるくらしとものを言える自由よ」という言葉に大きく頷きました。

 

暁をいだいて闇にゐる蕾

枯れ芝よ団結をして春を待つ

手と足をもいだ丸太にしてかへし

 

 

 

国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」

格差をなくし、最後の一人までが貧困や暴力から解放され、人権が守られている世界を実現すること

めざします!