3月1日 今日は「枚方市平和の日」です。

 

戦前、枚方市には大きな軍需工場が3つもありました。1939年3月1日、当時の陸軍の禁野火薬庫が大爆発を起こし、多くの方が死傷しました。枚方市では大爆発が発生した日から50年後、そして、1954年に日本の漁船「第五福竜丸」がビキニ環礁でアメリカ軍が行った水爆実験で被ばくした日から、35年後にあたる1989年に、二つの大惨事を風化させず市民一人ひとりが平和の大切さと平和への貢献について考える日として、3月1日を「枚方市平和の日」に制定し、様々な平和啓発事業がとりくまれています。

その1つとしてとりくまれているのが「ひらかた平和フォーラム」で、2013年からの実施で、今年で7年目になります。

今年は、桜丘小学校3年生、枚方小学校4年生、招提中学校1年生 が平和学習発表を行いました。

桜丘小学校3年生は「平和って何だろう?」ということで、群読と合唱。金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」も披露してくれました。「みんなちがって みんないい」私の好きな詩です。

枚方小学校4年生は、「私たちが考える平和とは…世界中の人々が平等に笑顔でいられること」ということで、群読と合唱。 「世界がもし100人の村だったら」を披露してくれました。

2校とも本当に大きな声で一生懸命にとりくんでいました。その素直な心に触れ、感動!です。

招提中学校1年生は、1学期のとりくみとして、ピース大阪語り部の久保三也子さんの「大阪大空襲について」の話を聴いたこと、その感想や夏休みの平和レポートのとりくみについて紹介してくれました。

「地球星歌~笑顔のために~」合唱も素敵でした。

 

久保三也子さんは、1945年5月から終戦まで、火薬工場「東京第二陸軍造幣廠香里製造所」に学徒動員され爆弾製造を行っていた体験も話されます。当時の学徒動員女学生有志が「軍国主義に何の疑いもなく染められていたことを伝えたい。戦争は二度と繰り返してはならない」という思いで、賛同した市民や教職員たちとともに「非戦の誓い」の碑を香里製造所の戦跡エントツがある妙見山配水池の前にある香里ヶ丘八丁目末広公園内に建立し、枚方市に寄贈されました。

 

休憩をはさんで

新垣勉&被爆ピアノ コラボコンサート 「平和の祈りコンサート」

新垣さんの歌は、本当に素晴らしく、選曲も「平和の願い」が込められていて、心が熱くなります。

トークも、オヤジギャクを交えながら、思いをしっかりと伝えられます。

軍事を持つことによって抑止するのではなく、持たないで外交をしっかりと行いアジアの平和を築いていくことの大切さを訴えられた時は、会場から歌ではないのに拍手が起こりました。

伴奏は、被爆ピアノで演奏されました。

 

被爆ピアノとは・・・

広島の原爆投下時に爆風、熱線、放射能等の被害を受けたピアノ。

この被爆ピアノを修復し、調律を行い、このピアノを4tトラックで運び、全国を回り「被爆ピアノ・平和コンサート」をおこなう矢川光則さんのトークもありました。

被爆ピアノについては、初めて知りました。

子どもたちの発表の時にも伴奏でこの被爆ピアノが使われました。

 

三時間弱ではありますが、心温まる有意義な時間となりました。

枚方市は、3月を平和月間として他にも様々な事業を実施します。

3月9日は、岡東中央公園で「平和の燈火(あかり)」が行われます。

 

「平和とは何か?」

「平和のために、私たちができることは何だろうか?」

みんなで考えていきたいですね。