1月30日18:00~

大阪弁護士会館へ
『反』差別連続企画 第2回
LGBTに対する差別的言説を考える
杉田水脈氏の『新潮45』寄稿をきっかけに
に参加しました。
大阪弁護士性的指向と性自認に関するPT主催

基調講演:「反」差別 LGBTに対する差別的言説を考える
     岡野 八代さん

報告:ヘイトハラスメント裁判(フジ住宅会社内でのヘイトスピーチをすくむ人種差別とパワーハラスメント)についての経緯等について 弁護団 金 星姫さん

パネルディスカッション
パネリスト:岡野八代さん・南和行会員・金星姫会員

 

印象に残ったのは…
不快に感じるかどうかではなく、個人の尊厳を貶める行為が差別である。
他の人が受けている安心・安全が、少数者はもちろんのこと誰でもが受けられることが社会的秩序。
一国会議員が私たちの幸福・不幸を勝手に決めることが許される今の社会のありようが許せない。
杉田水脈衆議院議員の発言内容についても差別そのものなのだが、立法府にいる与党の国会議員が、憲法を順守し個人の尊厳を保障すべき国会議員であるはずなのに、国家主義を表明しても、そのまま国会議員でいつづけることができている今の社会に怒りを感じている、と。

一部の人が差別されても良いという社会は、他の人もいつ差別されることになるかもしれないという差別が許されている社会となっている。
「差別されてきたのにでかい顔するな」という批判が許されている社会。
司法界では、正義が語られない、不合理なことを不合理だと判断すべきである。

被差別経験のある人たちが、差別を受けたという共通のつながり、共有するところから発信することが求められるのでは。

差別解消法・差別禁止法が必要である!

 

 

一人ひとりに幸福を追求する権利があり、誰をもその権利を制限してはならないはずなのに、個人の尊厳への攻撃であり、個人がどう感じるのかではなく市民という「社会的地位」に対する攻撃である、と。

国家と家族の問題に言及し、異性愛家族中心主義が続く限り、理想の家族像(政治的家族)から逸脱する者たちは、公的な非難も私的な非難も受ける存在となる。

この国は、戦時中は兵士をつくるために産めよ増やせと。

戦後の高度成長期には、労働者を増やすために、人口増を謳い、その通りになった。

理想の家族像(政治的家族)というのは、男性が主であり、ケアとしての女性夫婦であり、国家を維持するために子どもを産むことが求められている。国益のために権力者のコントロールが可能となっていることです。

 

 

憲法的価値(尊厳)に基づいた社会を選ぶのか、国家的なるものを独占しようとする権力者たちの妄想の中で想像された社会を選ぶのか(従属しかない) LGBT問題は国家的問題であると

 

等々
とっても内容の濃い時間となりました。
どれも共感することばかりで、自分の中で咀嚼するのに時間がかかるものもあります。もっと時間があれば…とも思いました。