11月14日(水)、2018年度枚方市ハンセン病問題解決に係る啓発事業「ご存知ですか?ハンセン病の事実」と題して、国立ハンセン病資料館の学芸員である金さんの講演を聴きました。


1:ハンセン病とは
2:日本のハンセン病史と患者運動
3:ハンセン病資料館について
4:ハンセン病資料館における社会啓発活動・・・
学芸員さんてこともあると思うのですが、客観的にわかりやすく話されました。

 

ハンセン病の事実

○治療薬により完治できます。

○遺伝しません。

○日本の新規患者数は年に数人です。

○感染力が非常に弱い感染症です。

○「日本書紀」にも記録があります。

○偏見による人権侵害はいまも続いています。


1958年第7回国際らい学会議では、強制隔離政策を廃止するよう推奨され、国際的にはハンセン病を特別視しない医療政策の必要性が次々と強調されました。
しかし、日本は、1953年の強制隔離政策を永続・固定化する新たな「らい予防法」を制定し、1996年のらい予防法廃止まで強制隔離政策を継続しました。
ハンセン病問題の解決の促進に関する法律(ハンセン病問題基本法)が制定されたのは、今から10年前の2008年です。

 

ハンセン病政策の誤りから何を学ぶのか
患者・回復者の名誉回復をどうするのか
学芸員さんは問います。
「どのような状態であろうと、ハンセン病を隠さなくてよい社会、環境をつくることである」
長島愛生園の入居者Sさんの言葉「『笑いながら、わしハンセン病やってん』と言えるようになりたいなぁ」を思い出しました。
貴重な講演会でした。