報告の日にちが前後しますが・・・
11月10日(土)午後は、ドーンセンターへ
連続講座 シングルマザーをめぐる諸問題
第3回 外国人シングルマザーの困難~さまざまな事例から学ぶ~
の講座に参加しました。
カトリック大阪大司教区社会活動センター
シナピス 事務局 ビスカルド篤子さん が講師です。
シナピスとは、運営母体がローマ・カトリック教会の社会活動センターの愛称で、ラテン語で「からし種」の意味だそうです。
大阪と神戸にセンターがあるそうです。
「平和を実現する使命に向けて生きる人々を応援します」
シナピスの主な活動のひとつに、難民移住移動者支援があり、難民移住移動者の暮らしやすい社会をめざして、活動されているのが、ビスカルド篤子さんです。
1975年後半 インドシナ難民の流入
1980年代 西南アジア、東南アジアからの男性労働者
東南アジア、東アジアからの女性労働者
風俗から逃げてくる女性労働者のシェルターの働きを聖堂がおこなう
1990年代 中南米から日系人流入
東南アジア・東アジアからの女性労働者
国際結婚、家族呼び寄せなど進む定住化
2000年代 難民 研修生
それまで教会が担っていたシェルターなどの役割がシナピスの活動となる
2010年代 技能実習生
新日系フィリピン人(JFC)
日本でもフィリピンでも差別される経験があり、自己肯定感が非常に低い子どもたち
在留資格がない弱みがあり、搾取されていても、待遇が非常に悪くても、本人からは言えないという実態
だから、代わりに私が…‼ 講師は力強く言われました。
女性係る事例をいくつか紹介されましたが、知らないことばかりで、ちょっとショックを受けました。
・同居人からのDVや離婚 で在留許可が出ない、また延長不可で退去強制や送還されるケース
・出産 支援要請先がわからない 病院にも行けない
・こどもと離され、、収容や強制送還される。子どもは児童相談所へ。なぜ母子を分離するのか⁉
・難民 日本では、難民認定手続きを行っても、解決するまで5~10年かかり、認定されないケースがほとんど
・こどもの無国籍 どこの国からも保護を受けられない
・人身取引被害者(新日系フィリピン人)(日本人配偶者)自力での逃亡や救出が困難
社会から追いやるのではなく、包括することによって安心できる社会を!
人身取引被害者の公的シェルター、男性用のシェルターも必要であることを強調されました。
現状に複雑な感情を抱えながら、知らなかったことを知った以上、私ができることは何か、を考えていきたいです。
技能実習生の実態は、最低賃金を下回る劣悪な状況であり、何の保障もなく酷いものであることが、最近明らかになってきています。
現状に対して、なんの対応策も示さず、安価な労働力として外国人労働者の受け入れ拡大に向けた出入国管理法「改正」案が衆院を通過し、参議院での審議に入りました。
・何人受け入れるのか。
・どのような技能を持った人に就労資格を与えるのか。
・共生のための日本語教育や定住に向けた支援をどうするのか。
など、重要な内容を成立後に省令などで定めるそうです。まずは法を通してというのは、政府のおごり、あまりにもひどすぎるのではないでしょうか。
なし崩し的にこれからもどこを向いて政治を行おうとしているのか、わからない状況で、いろいろなことが決まっていくのかと思うと、憤りを禁じえません。
まっとうな政治を!!