9月8日(土) @メセナひらかた

平和憲法枚方市民の会2018年度総会と記念講演に参加しました。

 

記念講演は、「ここが問題 9条『加憲』論」と題して、あすわか(明日の自由を守る若手弁護士の会)の谷次郎弁護士のお話でした。

 

9条『加憲』を巡る情勢

2017.5.3 安倍首相が、初めて憲法改正メッセージで述べる

2017.10.22 衆議院総選挙時の公約にする
2018.3.25 自民党党大会で素案を発表

自衛隊を明記することによって、意見論争に終止符を打つ とのこと

 

9条『加憲』の問題点

9条加憲は、現行の9条1項・2項をそのままにして、新たに自衛隊について条文を追加するというもの

⑴自衛隊の保持

⑵自衛隊の指揮監督者は内閣総理大臣

⑶自衛隊は国会の承認その他の統制に服する

軍事力や軍事的組織は、常に暴走の危険をはらんでいるので、統制を詳細に決めているのが、諸外国である。

しかし、自民党素案の9条加憲では厳しい憲法的統制を行おうという観点が全く欠けている。

自衛隊の「陸海空軍その他の戦力」化を実現し、憲法9条の制約を全く受けない形で集団的自衛権の行使も含むフルスペックの活動を可能とすることになる。(自衛隊の任務は、これまでとはくらべものにならないほど危険性が増すことになる。

 

⇒9条という「たが」を外すことになるだけでなく、憲法の「たが」自体が外れることになる  立憲主義に反している!

 

平成30年版防衛白書では、最近15年間防衛関係費の推移がグラフで示されているが、平成24年度まで減少し4兆7138億円、そこから年々増加し、30年度は5兆1911億円までに膨らんでいます。要するに第2次安倍内閣になってから、当初予算が毎年増加しているということです。国際的には軍縮の方向に動いているのに…と。

 

9条『加憲』の先にあるもの

超タカ派の議員にとっては、9条『加憲』では、ダメであり姑息な手段であると。憲法改正で9条2項をなくすことを求めている。

 

まとめ

今日の話を聴いていても、「それっておかしいよね!」ということになるけれど、「自衛隊を認めたらな」という意見もあるわけで、提示される素案の問題点を明らかにし、9条『加憲』は認められない、ということを広げていかなければならないですね。

本の紹介もされました。