1月31日(水)
午後は、メセナひらかたへ
標記の題での学習会に参加しました。
講師は、一般社団法人WANA関西 代表理事 藤木美奈子さん
ご自身が当事者であり、自分が変わるしかないと自己流の自分改造トレーニングを経て、実践研究者としてSFT(自尊感情回復プログラム)を展開されています。
「人に傷つけられた自分というのは、人によってしか救われない」
という言葉が印象に残りました。
連鎖する家族暴力~一代で終わらないという問題
・こども虐待をされた人の70%が連鎖を断ち切れる
・しかし、残りの30%は連鎖を断ち切れない
そのうちの 30%・・・DV加害者となる
64%・・・DV被害者となる
(あいち小児センター)
・つまり、こども虐待の被害者は
➡DVの加害者や被害者になる可能性がある
・逆に言えば・・・DVの加害者や被害者は
➡子ども時代に家庭環境に問題があった可能性が高い
上記がベースになり、
「育ちの傷」:生育過程において親からもたらされた傷つきを特にさす。様々な問題行動(とりわけ対人関係)の要因となる。
考え方がマイナス思考で、感情が不安定→自尊感情が低くなる
SEPプログラムによって、「育ちの傷」を癒し、自分を責めず、自分を楽にする新しい考え方の学習、それを生活の中で習慣化する練習で、自尊感情が回復されていく。
児童相談所や母子生活支援施設などで実施されています。
虐待で「脳が傷つく」というデータも示され、暴言や幼少時の両親のDV目撃の方が、直接暴力を受けるよりも、子どもの脳に与えるダメージが大きいという結果も最近ではあるそうです。
自助グループの語り合いではなく、SEPプログラムが確立されていることを実は初めて知ったので、勉強していこうと思い、著書も購入しました。
生育環境が子どもの育ちに大きな影響を与えるというのは、十分に理解しているつもりです。虐待している親を個人として責めるのは、絶対に違うともちろん思っています。それぞれの背景にしっかりと寄り添っていくことの重要性も理解しているつもりです。
主流が相談になるわけですが、分析とかだけでなく、
そこから踏み込んでSEP自尊感情回復プログラム(当事者支店の認知行動的アプローチに基づく支援法)があることを知り、うれしく思いました。
最近は、「貧困」をキーワードに語られることが多い内容だと思いますが、「傷つけあう家族」という切り口での講演、あらためて古いようで新しい課題であると思いました。
終わりに・・・ということで、「どんな人生もいいものだ」
人生の価値は、あなたがこれまで経験した「学びの量」にある
険しい山を選んだ人生に胸を張れ
と・・・。
なんていうのか…私自身も癒される、元気が出る感じでした。