この1週間に、集会などで3人の方からの講演を聴く機会がありました。

 

12月2日大阪府退職女性教職員の会結成50周年の集い

「退女教半世紀の歩み そしてこれから」

福島県退女教あけぼの会 池田芳江さん

 

1960年代に入った頃から、日教組婦人部は、共働きの女性への退職勧奨と退職後の生活の現状を目の当たりにし、退職者の組織づくりを一つの課題として組織発足をめざし、1968年3月退職婦人教職員全国連絡協議会発足。11月には、大阪府退職婦人教職員の会が発足しました。

2004年に名称を「全国退職女性教職員の会」に変更。翌年大阪も名称「大阪府退職女性教職員の会」に変更。

池田さんは、元日教組副委員長でもあり、女性教職員のたたかいの歴史も話していただけました。そして今日に続く退女教のたたかいも、詳細なレジュメも用意していただいていました。

最後に「私たちのこれから」として、

人権・平等・平和を決してあきらめない

戦争への道には不服従の決意を

次世代への贈り物は、憲法改悪させないこと

「あきらめずに粘り強く」という言葉に、強い力をいただきました。

退女教の一員として、改めて誇りを感じます。

福島県は自然の素晴らしが自慢でしたが、3.11原発事故以降どうでしょうか。除染が全部されているわけではありません。福島退女教会長の池田さんの、最近まで「ふるさと」を歌えなかったという思いに涙腺が緩みました。

 

 

12月3日9常連・近畿2017総会と講演会

「安倍改憲論の危険性」

上脇 博之さん(神戸学院大学法学部教授)

 

1990年代以降「専守防衛」枠さえ超えて米国の戦争に加担

「戦争する国家」へと加速

集団的自衛権行使「解釈改憲」閣議決定し、安保関連法「立憲改憲」成立⇒平時における「合衆国軍隊等の部隊の武器等の防護」のためにも自衛隊の「武器使用」=「武力の行使」を認めた

そして、今回の衆議院総選挙で、明文改憲に動く第4次安倍政権

緊急事態条項新設⇒独裁政治の危険性

詳細に話してくださいました。

自民党の改憲草案では、戦前の大日本帝国憲法の緊急勅令よりも内閣総理大臣の権限が強められるようです。

また、「国民の生命、身体及び財産という大きな人権を守るために、そのため必要な範囲でより小さな人権がやむなく制限されることもあり得るものと考えます。」と自民党「日本国憲法改正草案Q&A」に回答されているそうです。人権に大きい小さいがあるなんて…その考え理解できません!

私たちの課題も具体的に述べられました。

お話が進むにつれ、、安倍改憲論の危険性がさらに強く迫ってきます。

本当にこの国はどこに向かうのでしょうか⁈

 

 

12月5日憲法第九条を誇りにする会第14回総会・記念講演

「総選挙の結果と市民課題」 

山口 二郎さん(法政大学)

民進党分裂から選別排除と新党結成の経緯

立憲民主党の設立などについて

日本政治の大きな危機と位置づけ、安倍独裁政治現状を述べられました。

しかし、民意はどうであるのか、ということで、新潟県知事選挙に現れた民意、選挙戦中の各社のアンケート結果などに現れた民意は、決して現安倍政治を認めていないということです。

野党協力の必要性を訴えられ、課題等も述べられました。

新たな政党モデルの構築も、市民の側の自己変革も求められています。

最後に、魯迅「故郷」から「希望とは地上の道のようなものである。(中略)もともと地上に道はない。歩く人が多くなれ場、それが道になるのだ」を引用され、政治とは可能性の芸術である=できないとあきらめていることを実現する。

ということで、私たちは決して平和も平等も民主主義もあきらめず、前を向いて歩を進めていかなければ‼

と強く思うご三人の講演dした。