日本女性会議二日目は分科会です。

 

11分科会が用意されていて、第7分科会シンポジウム 平和

「若者から語りはじめる平和と未来~つながり、共感、一緒に考え、それぞれの一歩を~」

コーディネーターは、清末 愛砂さん(室蘭工業大学准教授)

専門は憲法学・家族法で、特に憲法24条、戦争や紛争下のジェンダーに基づく暴力に関する法政策(特にアフガニスタン)、DV法、シンガポール家族法を研究されていて、アフガン難民やアフガン女性の支援活動に関わっているそうです。

・戦争の被害者にも加害者にもならない➡空論ではなく、経験値からの結果

・9条のみではなく24条の両論で、平和をつくる

・憲法を持っているだけではダメ、立憲主義として活かす努力を

 

話される言葉に、強く共感いたしました。

 

シンポジストは、

アフガニスタンの女子学生 2人

 9.11以降、米国の攻撃、内紛  女性が生きにくい社会

 自衛隊が米軍に給油

沖縄の高校生 2人

 米軍基地があり、平和的生存権が脅かされている

 東村高江の自然豊かな森、オスプレイの騒音で引っ越しせざるを得なくなった。しかし、動物も植物もそこから逃げることができない。

国が住民を訴訟、信じられない。個人の権利を守るための共謀罪法、国民に関係ないと言っていたが、国が沖縄の住民を訴えるのと関連している。

苫小牧の高校生 2人

 自衛隊基地が多い。格差が大きい。北朝鮮ミサイル、Jアラートが不安を煽っているのではないか、ミサイルが見えるわけでないのに…

 

 

自分の住んでいる町の状況やおかしいと思うこと、自分たちが願う未来の姿、平和な未来のために日本ができること、自分がこれから学んでいきたいこと、等

素直に自分のことばで語る学生たちが、力強く輝いて見えました。

 

アフガニスタンの未来

 平和な国。音楽で自分が変わった、何かで自分を変えていってほしい、そして国を変えたい。

平和な未来のために日本ができること

 技術を教える。まず知ること、それを伝えていくこと。対話で紛争を解決すること。核を持たないこと。

 とにかく、お互い知らないことが多くて、今回この会で多くに事を知ることができたことが、まずよかったことです。

 

私も、アフガニスタンの子どもたちの様子などを知ることができて、本当に良かったと思います。

女性にとって、生活が困難。爆弾が至る所に残っている。女の子の誘拐が頻繁に起こっている。複数でも女性だけで歩くことができない。教育と医療の質が悪い。

 

AFCECO(アフガニスタンの子どものための教育とケア)

 現在、アフガニスタンの首都カーブルで個人を運営している。アフガニスタン全域から子どもを受け入れていて、子どもたちは孤児院から学校に通っている。孤児院に暮らす子どもたちは必ずしも父母の双方を失っているわけではなく、父親を亡くし(イスラームでは父がなくなると子どもは孤児と認識される)残された家族が生活難に陥ったために、孤児院で生 活をするようになった子どもも多数含まれている。孤児院では芸術療法や音楽療法を積極的に取り入れ、長年戦火の中で生きている子どもたちのケアを行っている。音楽を学んだ子どもたちは度々海外に招聘され、演奏を披露する機会を得ている。

そこで、今回も女子学生が二人面倒なことも多くあって、やっと北海道にやってこれたそうです。

とにかく、アフガニスタンの女性は生きにくく、15歳頃には結婚しなければならず、教育などキャリア、仕事に就くことはできない。音楽も女の子がするものではないそうです。

アフセコ(AFCECO)の教育は、女の子が社会を構成する市民に育つようにすることです。

 

自分がこれから学んでいきたいこと

 メディアで伝えきれていないこと、知らないことがいっぱいあったので、知る努力をしていく。

 平和のバトンを広島で受け継いだ。今日アフガニスタン、沖縄のことを知った。後世にバトンをつなげていきたい。

 日本は平和な国お全世界に胸を張って言えるようにしたい。

 自分たちの国、アフガニスタンは私たちが変える。

 

コーディネーターの清末さんのまとめは、「当事者が語る、これほどの最良の教科書はない」でした。

高校生の若い人たちが、自分のことばで現状や未来、そして考えていることをしっかりと述べていて、日本の未来に希望を見出すことができましたね。

会場との意見交換などはなかったのですが、自分の気持ちが壇上の人たちとも重なり盛り上がった感がありました。本当に多くのことを学ぶことができ、充実感満載の分科会となりました。

 

昼食をはさんで、アトラクションは「石川一男社中 民謡元気組」

小学1年生の男の子もかわいかったですよ🎶

 

特別講演

「渡る世間は嘘ばかり・・・〝格差社会を打ち破る″~思考停止の世の中、あきらめないで本質をつく~」 高橋義男さん(脳神経外科医師)

障害の有無を越えて、一人ひとりの個性が生かされ、生きがいを感じながら生活できる男女平等社会の大切さについてお話をしていただきます。

とパンフレットにはありましたが、1年前のプレ講演会があったようで、その話の続きみたいな雰囲気で話されるので、なんだかよく理解ができないままに終わりました。

表題に期待していたのですが…

 99%が格差社会にいる私たちは、人間関係を大切にしていくこと、ノーマライゼーション→インクルージョン→ダイバーシティで、お互い様で心の格差社会や周囲の格差社会をを打破し、格差社会を打破する。

国は、格差社会で私たちをわからないように管理し、思考停止させている。

地域の中では何でもできるので、子どもは未来であることを確認し、地域社会をしっかりと作っていこう、という内容だったと思います。

既にみんなよくわかっていることだと思うのですが…

 

分科会報告

今大会は、「安全・安心」「多様性」「地域の課題解決」をキーワードに分科会を構成されたという報告でした。

 

記念シンポジウム

とまこまい発 男女平等参画を語る

~輝くオールとまこまい〝市民・団体の力+企業の力+行政の力″~

コーディネーター 神田道子さん(東洋大学名誉教授)

シンポジスト

高橋雅子さん(日本女性会議2017とまこまい実行委員長 苫小牧男女平等参画推進協議会会長)

原田和久さん(出光興産株式会社上席執行役員人事部長)

菅原修孝さん(苫小牧埠頭株式会社取締役総務部長)

岩倉博文(日本女性会議2017とまこまい大会長 苫小牧市長)

男女平等参画社会の実現には、市民・団体、企業、行政がそれぞれの役割を認識し、責務を果たし、相互に連携することが大切です。

ということで、神田さんのコーディネートのもとで、それぞれがそれぞれの立場で取り組みについて話されました。

地域活動の見える化、連携・協働の仕組みづくり、その仕組みを本当に動かし、その動かす人を育てることが重要であることを強調されました。

実態調査も重要である。

地域のためは、一人ひとりの生活のために繋がっていく。

市長は、「男女平等参画」の推進」に具体的な施策を進めていく覚悟をこの大会で示した。と締めくくられました。

 

本気度が問われているってことですね。

 

フィナーレは、吹奏楽部のパフォーマンス 素晴らしかったです(^^♪

 

新たな学びも得、有意義な二日間を過ごすことができました。

 

苫小牧は王子製紙株式会社があり、ペーパーファッションの展示