10月13日~14日

今年も日本女性会議に参加しました。

北海道苫小牧市が会場です。

国際婦人年(1975年)と「国際婦人の10年」を契機に、1984年に名古屋市で第1回が開催されて以来、苫小牧大会で第34回となります。

 

 

北海道は紅葉がきれいでした。

 

男女平等参画について考える

日本女性会議2017とまこまい

北の大地で語ろうこれからの未来の一歩を

 

北海道内で初の男女平等参画都市宣言をした苫小牧市です。

男女平等参画と、共同ではなく「平等」を強調されているのだなあ、と感じました。

男女平等を当然前提とした上での共同参画であるとのことのですが、現実、平等には程遠いです。だから、「平等」が強調されたのかな、と思っています。

 

開会式会場の市民会館大ホールには、満員で入れず、向かいの文化会館で中継映像を観ながらの参加となりました。

 

特別揮毫・講演 金澤泰子さん 金澤翔子さん

「ちがいはかけがえのない個性~ダウン症の娘と共に生きて~」

ダウン症で生まれた翔子さん、母である泰子さんはその障害を嘆いていた時もありましたが、地域の保育所、学校に通い、学校の先生に「翔子さんはいていいの、いる方が穏やかで優しいクラスになる」と言われ、「翔子もいていいんだ、ビリでいいんだ」と確信したそうです。友達をつくるために書道教室も始めたそうです。しかし、4年生の時の先生に支援学校を勧められ、学校をボイコットし、その間ご自身の想いを落ち着かせる写経をし、翔子さんにも同じように写経をさせていたそうです。嫌がりもせず続けたこと、それが母に対する優しさ・愛情であったことに気づき、その優しさあふれる子どもであることに誇りを持たれた、と理解しました。

18歳の時には、作業所にちょっとしたことで入れず、そこで大きな字を書き始めたそうです。亡くなられた父親が、二十歳には個展で翔子さんをみんなに知ってもらおうと、言っていたことを実行され、その個展がメディアに取り上げられ、書家金澤翔子が誕生しました。

30歳になったら、一人暮らしを始めると決めていた通り、32歳の彼女は今、一人暮らしをしています。商店街の賑やかなところに住んでいるそうで、地域に助けられ、翔子の魔法の杖でキラキラができました、そうです。翔子さんが楽しく過ごしていることがよくわかります。

「1個多い染色体が優しさを生み出し、悲しみを引き受け、幸せにする」それが翔子さんだと、泰子さんは言います。

「書」がその生き方を生み出しているのでしょう。

マイケルジャクソンが好きで、スリラーの踊りも披露してくれました。

 

「ちがいはかけがえのない個性」ですが、成功しようとしなくても、著名になろうとならなくても、それは関係なく、かけがえのない個性であることには間違いない!と、私は思います。

 

基調報告

「未来を拓く女性の活躍」  内閣府男女共同参画局長 竹川恵子さん

ジェンダーギャップ指数、民間企業の管理職等に占める女性の割合の推移、諸外国の国会議員に占める女性割合の推移、世」界のクォータ制の広がり、女性の政治参画マップ、女性の経済的エンパワーメントに関する各国の主なとりくみ、諸外国の女性役員割合、女性活躍推進法等、ワークライフバランス、保育の拡充、結婚や出産をとりまく状況として夫の家事・育児時間、等々

多くのデータを使っての30分の報告。

少子高齢化、生産年齢の人口減だから、女性活躍の必要性があり、夫の家事・育児時間が長ければ、第2子以降の出生割合が高いということで、おとう飯キャンペーンが進められている、ということだそうです。

そこから見えてくることって…やはり女性は子どもを産むための対象でしかないのでしょうかって感じてしまうのは私だけでしょうか。

世界のクォータ制の広がりで、パリテ法の紹介があったことは、よかったと思うし、どの国も自然にクォータ制になった訳ではない、とも発言されたので、では、男女共同参画局として、どうするのか、あってもよかったのではないか、と思いました。

 

記念講演

「夢見る力~つながる幸せ~」 渡辺えりさん

真っ赤なワンピースと靴で、ステージを歩き回り、お話される姿は素晴らしかったです。

思ったことを、そのまま感覚で話される感じがして、それが作られたものではなく自然に姿を現しているような気がしました。

印象に残ったのは・・・

・基調報告で、「結婚は何で決めるか」の問いに、男性の答えの「容姿」が8つの選択肢から4番目に多かったこと(女性は6番目)を受けて、みにくいアヒルの子は、白鳥になるが、アヒルのままじゃいけないのか。

小学生の時に「デブ」と言われ、いじめられた方はずっと覚えている。いじめた方は覚えていないし忘れているけれど。それは、国レベルでも同じで、被害者は絶対忘れない。

・童話を母から読み聞かせしてもらっていたが、お母さんの方が早く寝てしまうので、その続きを考えるようになって、劇作家となった。

・沢田研二が若い時から今も大好きで、容姿ではなく、生きてきた内面が重要。

・笑顔を見たくて演劇をやっている。戦争に役立たない人は殺されてきた、男性中心社会になる。

・昔の日本に戻そう、という人がいるが、どこに戻そうとしているのか、それが問題。

自分は一人しかいない、戦争はあってはならない、人間が決めているのだから、あきらめない。世界平和と女性の幸せ!

 

パワフルな思いーしっかりと受け取りました‼