5月29日(月)

「めざすべき地域社会を考える~幸福度ランキングの見方・使い方~」

と題して、一般財団法人日本総合研究所 所長 松岡 斉さん、研究員 林 遼太郎さんが、全47都道府県幸福度ランキング 2016年版 についての説明を受けました。

 

2年毎に出版されていますが、2016年版は、より多面的に地域の幸福を図る5指標(合計特殊出生率・自主防災組織活動カバー率・刑法犯認知件数・農業の付加価値創出額・勤労者世帯可処分所得)を2014年版に追加して、全65指標で判断。

基礎自治体ランキングの発表は、政令指定都市20市、中核市42市。

複数指標の組み合わせでランキングを算出「移住者の幸福」「女性の活躍に向けて」

地域社会が力を合わせ立ち向かうテーマの分析と考察「ItoT(Internet of Things)」「観光立国」「高齢者の社会参画」

 

○地域ごとの状況を把握し、全体を見渡す思考

○地域の幸福度を高める議論から、優先順位を判断

○地域において、能動的な住民の輩出・形成が「幸福度」向上に資するポイント

以上のことを出版のねらいとポイントとしている

 

指標と解析を説明されたうえで、そのランキング結果は、大阪府44位

分野別に示され、総評も書かれていました。ホームヘルパー数は1位、特許等出願件数は2位。子どもの運動能力・学力は45位、42位。等々詳細に説明していただきました。

政令指定都市では、堺市17位、大阪市20位

中核市では、高槻市19位、豊中市32位、東大阪市39位

 

総合1位の福井県は、仕事分野と教育分野で1位であり、人材(青少年や女性)の育成・活用と地域の雇用環境が整備されていることが明らかになっています。

また、長野県の健康長寿と高齢者参画のプラットホームは、とりくみの努力があってこその結果であることも示唆されました。

 

世界の幸福度ランキングでは、デンマークが1位です。5位まで北欧が占めています。

デンマークの幸福度が高い要因として、

①明確なビジョンに基づく地道な取組の継続

②国民の政府への信頼度が高い

③他人(外国人を含む)への信頼度が高い

で、互いに人間を信頼するという姿勢 が高い要因となるというのが印象的でした。 政府への信頼度も重要ですよね。日本はどうでしょう?

 

このランキングを活用し、「安心社会」の実現に向けて具体的にとりくんでいくことが重要となりますね。

取得できるデータのうち、一部については2013年度が最新の指標にあたることから、2014年度中核市に移行した枚方市が対象外であったので、外野気分で聴いていましたが、次回どうなるのでしょうかね。