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201512月、当時民主党の女性議員近畿ブロックフォーラムの学習会が、滋賀県彦根市内のホテルであったのですが、そこで理事長の杉山さんからお話を伺った守山市にある「認定NPO法人 四つ葉のクローバー」を同じ会派の大橋議員のお知り合いがつなげてほしいということで、民進党滋賀3区総支部長の小川やすえさんにお願いして、視察させていただきました。

 

四つ葉のクローバーとは、児童養護施設を原則18歳で社会に巣立つ子どもや社会的養護の必要な若者たちの自立支援を目的としているNPO法人です。

経済的に困窮し、社会的養護を必要とする若者たちに就労援助や一時的に住宅支援を行い、社会に貢献できる人材として世に送り出すことを目的とし、20165月からは滋賀県内二つ目となる自立援助ホームとして機能を拡げられています。

 

理事長の杉山さんは、出張でお会いできませんでしたが、施設長と職員(アフターケア・コーディネーター)のお二人から、色々とお話を伺うことができました。

 

児童養護施設を退所した若者たちを支援するために、シェアハウス「夢コート」として出発したところです。

就労や進学をはじめ、生活全般にわたる相談、仲間づくりの機会、住まいなどを提供することで安心安定した生活が継続できるように支援をしています。

また、共同生活を快適に送るために、若者に寄り添ったかたちで規則も特になく、職員と若者が一緒に様々な話し合いを重ねながら、行事などにもとりくんでいます。

 

虐待等で児童養護施設のあり方などが問題となっているのですが、原則18歳になると、退所しなければならない現実、その後の生活が人生に大きな影響を及ぼすことになりかねません。

制度の狭間というか、隙間というか、そこに何らかのセフティネットが求められています。

 

大きな行事で、四つ葉のクローバー音楽祭があり、若者たちが自分の半生を語り、虐待による理不尽な苦しみを背負いながらも人との出会いの中で少しずつ前に進み、虐待で壊れる子どもをひとりでも減らすために自分にできることをしたい、そんな心の内を話したそうです。

 

人と出会うことによって、一歩前に進むことができる。

そんな居場所が、今本当に求められています。

四つ葉のクローバー「夢コート」であったり、仁藤夢乃さんのColaboであったり、子どもセンターぬっくであったり、さまざまな接点から、子ども支援ができるように、私に課せられた課題でもあります。

       施設長池上さん職員の遠城さん、訪問者の私たち全員での写真

 

 

 

大橋議員のお知り合いは、お仕事の関係で、公益財団法人あいである でのとりくみもすすめておられます。

社会的養護施設とつながり、その退所者への「実家便」事業にとりくんでいます。

唯一の拠り所である児童養護施設とのつながりを持ち続けることは、子どもが再び負の連鎖を生まないための一助となるセフティネットであり、自立への見守りになると考え、施設を退所し自活を始めた子どもに6月と12月の年2回生活用品を送るそうです。

そんなお話も、四つ葉のクローバー訪問前にお聞きし、社会的貢献の重要性、またそれにとりくむ会社がいろいろあることに、希望を感じました。

 

やはり現場で話を聴くということは、大変有意義なことであることを実感しました。

 

四つ葉のクローバー・夢コートは4階建てのビルで、1階では、餃子屋竹の子というお店が、就労支援の場所としても、開店しています。理事長杉山さんのお得意料理の餃子がメインで、ランチを食べました。本当においしかったですよ!!