2月26日(日) 第4回 ピースウォークいくよ! を行いました。

「3.1枚方市平和の日」にちなんで行っている行事ですが、①平和の大切さと貢献についてともに考える ②次世代に平和の尊さを伝えていく、ために枚方市内の戦跡を巡り、学びを深めています。

 

私は、香里ケ丘に住んでいますが、現在の香里団地一体は、戦争中砲弾などの兵器用火薬を製造する「香里製造所」がありました。

戦後、朝鮮戦争時に、火薬製造を復活させようとする動きが起こりました。しかし、地元の住民が中心になって枚方市の強い反対により、政府は火薬製造所再開を断念し、香里製造所跡地の平和利用が認められ、香里団地が誕生することになりました。

 

1回目は、砲弾や爆弾に詰める火薬を乾かしていたボイラーの煙突(市として保存)の見学と、当時学徒動員されていた女学生たちが建てた「在りし軍国少女 非戦の誓い」の石碑見学と体験談を聴きました。

2回目は、枚方製造所土塁跡や禁野火薬庫の爆発による犠牲者の慰霊碑、平和ロードなどの見学をし、禁野火薬庫の大爆発を体験され、観光ボランティアガイドをされていた故寺嶋みち先生からお話を伺いました。

3回目は、香里ケ丘の戦争戦跡、「陸軍用地」と刻まれた標柱、スチームを送ったパイプ、当時の建物である保坂クリニック等々、また平和の像「語らい」を見学し当時の学徒動員女学生の方々から体験談を聴きました。

 

そのように重ねてきたピースウォークいくよ!ですが、

今回は、茄子作自治会報で「枚方の戦跡」を取り上げられている広報部長のOさんとつながることができて、春日神社周辺の戦跡の見学をさせていただくことになりました。

 

南部生涯学習市民センターで集合し、引き込み線跡の道路を歩き、途中、残っている標柱や、当時の様子なども説明もしていただき、茄子作自治会館に到着しました。

 

 

 

 

2班に分かれ、弾薬箱製造所跡・春日神社(愛宕社など)・図書館分室・児童館を見学しました。

説明は、Oさんと自治会長さんのSさんです。

弾薬箱の実物も見せていただきました。

愛宕社は、香里製造所内にあったのを春日神社の氏子さんたちにより春日神社内に移されました。

図書館分室・児童館は、香里製造所にあった倉庫建物2棟を移築され、3分割して利用されていますが、補強もしながら、裏は当時のまま、一室の天井も当時のままです。

 

 

 

 

空から撮った香里製造所や香里ケ丘地域の写真を見ながら、説明もしていただきました。

お天気も良く、参加者も一生懸命にお話を聴いていました。

その後は、観音山までまた歩きました。

観音山では、スチームパイプを見学しました。3回目のピースウォーク後に、市に要望書を出し、スチームパイプが崩れないように補強することと説明版の要望がかなえられたので、それを確認しました。また、地面から新たにスチームパイプが現れていました。

 

 

 

 

観音山から、妙見山のエントツがよく見えます。スチームパイプは、以前はあちらこちらに見えていたそうです。

最後は、近くのレストランで希望者でランチをしました。Oさんは、ランチにも付き合っていただき、枚方市内の国民学校について調べられた資料についても紹介していただきました。

とーっても充実した時間を過ごすことができ、うれしかったです。

たくさんの方のお力で、第4回 ピースウォークいくよ! 成功裏に終えることができました。

ありがとうございました!!

 

3月1日は「枚方市平和の日」です。市は、3月を平和月間と位置付けています。