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48回 枚方市憲法のつどい 

 日本国憲法が施行され、今年で69年を迎えました。「憲法のつどい」は日本国憲法の3大原則である「国民主権」「平和主義」「基本的人権の尊重」の理念について、市民とともに考え、人権尊重のまちづくりに生かしていくために、53日の憲法記念日に合わせ、枚方市では毎年開催されています。

 

開会では、

枚方第二小学校6年生が、全員で「日本国憲法前文」の朗読をしました。力強い朗読に、改めて前文の素晴らしさに感動しました。

 

 

講演会「パラリンピックが私にくれたもの」 講師 鈴木ひとみさん

ファッションモデルとして活躍する中、交通事故に遭い頸椎を骨折し、車いす生活を余儀なくされました。

それからのこと、リハビリを経て、身障者の国体に出場され優勝したことや、パラリンピックで射撃(エアライフル)の日本代表選手として出場されたことなどを語られました。現在でも、射撃(ピストル)やカーリングをやっているそうです。

他にも洋服メーカーのアドバイザーとモデルされていることや、ユニバーサルデザインとバリアフリーについても述べられました。

「車いすなのにすごい」と言われることには、あたりまえのことであり、何もすごくないことを強調されました。また、「障害」のあるなしでの線引きはできないことも強調されていました。

鈴木さんのお話を通じ、障害者差別解消法が4月から施行されていること、ユニバーサルデザインが障害のある人だけでなく、すべての人が生活しやすくなるものであることを改めて認識することができました。

 

 

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特定非営利活動法人 枚方人権まちづくり協会の総会 があり、

総会後の会員研修では「風は生きよという」というドキュメンタリー映画を観ました。

出演者は、病気や障害のために人工呼吸器を利用されている5人の方

枚方市蹉跎中卒業生の新居優太郎さんもその一人です。あたりまえに地元の中学校で学ぶ姿や高校入試にチャレンジし、定時制の高校に入学することができたこと、そしてあいさつに来られていた優太郎さんとお母さんから、高校生活を楽しんでいることを知ることができました。

出演者の一人、海老原宏美さんのことば「できないことがすごいたくさんある中で、障害者ができる大きい仕事っていうのは、外に出て人目について、人の意識の中に障害者の存在をちょっとでも根付かせていくこと」には、どきっとしましたが、すごい!!と思いました。

とってもさわやかな映画で、支え合って生きていること、そのことがうれしくなる映画でした。

 

 

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コリアNGOセンター2016年度総会 に参加。

2部 特別報告

「アメリカの移民難民政策と多民族共生の課題」金光敏事務局長の報告を聴きました。

米国・国務省のインターナショナル・ビジター・リーダーシップ・プログラム(IVLP) に招待され、2月初旬からほぼ1か月、首都ワシントン、デトロイトなど5都市の行政機関や市民団体を訪問し、見聞してきた米国の現状と課題についての報告となりました。

IVLPには、毎年世界各地から約4000人が参加していて、日本は1953年から招待国に加えられているが、在日コリアンをはじめ在日の外国人での招待は初めてだそうです。

「米国は移民を歓迎する立場であり、移民がこの社会の活力になっている」という考えのもと、移民を受け入れ、難民の定着支援(支援の基本はパーソナルサポート)を行っている様子などを知りました。しかし、大統領予備選での中からでも明らかなように、非正規滞在者(不法移民)を巡り意見は対立している現実があることなど移民難民政策について、また先住民のナボハ族のことや、アメリカが軍事国家であることを改めて強く認識したことなどを聴きました。

アフロセントリックスクールを訪れ、「Celebrate Black History」の考えのもと、民族教育のとりくみについても報告されました。構造として差別が埋め込まれている時に、いかに教育の中で、自分たち自身、ルーツを肯定することをめざし、同時に学力向上で自信をつけるとりくみです。

黒人の子どもたちが、黒人の歴史(奴隷として連れ去られる)を劇で発表している映像で報告は終わりましたが、胸が詰まりました。

多様性が生きる日本社会にいる私たちが、学んでいかなければならないことが多い報告であったと思います。

 

 

5月末は、「人権を尊重する」とは、を改めて考える機会を得ることとなりました。