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「増える 女子貧困 ~若年女性を取り巻くし絵暴力と貧困の現状~」と題して

シンポジウムが、戒能民江さん、BONDプロジェクトの橘ジュンさんの講演を含む形で行われたので、参加しました。

戒能民江さん「性暴力・貧困・社会的孤立~若年女性を取り巻く複合的困難~」

・若年女性と性暴力被害ー全体的な状況

・若年女性の貧困

・若年女性を取り巻く複合的困難とプロセスーBONDプロジェクトの調査結果から

・必要な支援と政策

という構成でわかりやすく共通認識となることを述べられました。

橘ジュンさん「生きづらさを抱える1020代の女の子たち」

特定非営利活動法人 BONDプロジェクト の団体説明と活動報告をしながら、相談を受けたり、渋谷で出会う若い女性のリアルを述べられました。

「難民 高校生」で知るリアルとも重なりました。

パネルディスカッション「若年女性を取り巻く性暴力と貧困の根絶に向けて」

仁科あゆ美さん(大阪府男女共同参画推進財団理事兼統括ディレクター、全国女性会館協議会理事)がファシリテーター、戒能民江さん、橘ジュンさん、前比呂子さん(元府立西成高校長)がパネラー、で進められました。

前比呂子さんは、「女性の貧困」問題抜きに「子供の貧困」は語れない、で始め、西成高校での取り組みの報告をされました。「子どもたちに将来につながる『今』を生きてほしい」と反貧困の観点に立ったキャリア教育をすすめられたことを具体的に報告。教職員組合にかかわる私は、西成高校の取り組みには関心があり、新聞に連載されたり、報道番組でとりあげられたり、気づく度に観ていました。

橘ジュンさんは、現実の子どもたちは、今を生きるのが精いっぱいで、夢なんて語れる子はいない、それは大人の責任である、と断言されました。西成高校の取り組みを評価されたうえで、義務教育である中学校でそのような取り組みが必要であると強調されました。「自己肯定感」を持てるようにするのは大人の役割である、と。

戒能民江さんは、行政が民間と連携して取り組んでいかなければならないことを強調。特に1819歳の若い女の子が制度の狭間に落ち込んでしまっている。いろいろな形での居場所づくりを! 現在の彼女たちの未来をどう保障するのか、大人の責任である、と。

仁科あゆ美さんは、ドーンセンターでの相談から見えてくること、そして若年女子に特化した支援プログラムの必要性を述べられました。

パネルディスカッションのまとめとして何点かまとめられましたので、私自身が把握できたことについて…

・暴力は人権の問題であり、マイノリティの人権が軽んじられている現在、国・自治体が自らの問題意識で取り組まなければならない。

・孤立させない。

・気になったら声をかけるだけでも…(みんなで見守る)

・失敗を安心して繰り返すことができる居場所づくり

タイトな時間での内容ですが、それぞれの思いや熱意が十分に伝わってきました。

さて、私は、今その若い女性の貧困問題に関心を持って取り組んでいきたいと思っています。私自身が何ができるのか、どうしたらよいのか、考えていきたいです。

観れなかったのですが、報道番組でも「貧困」の問題で、大学生が性産業に絡められている現実を伝えていたようです。

1122日~25日は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。

その取り組みの一つとして、このシンポジウムが開かれました。

BONDプロジェクトの「1020代の女の子の生と性に関するアンケート」の調査結果の一部も資料としていただきました。

暴力の問題がかなりウェイトを占め、それが貧困と結びついている現実があります。

「女性と貧困」ようやく認知度が高くなってきたと思います。

一人ひとりが本当に大切にされる社会をつくっていかなければなりません!!