挺対協25周年 「慰安婦」問題解決のために 扉をたたき続けよう! ~被害者が受け入れられる解決を~

 

講演 尹美香(ゆんみひゃん)さん

挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)運動の始まりは、日本軍「慰安婦」被害者として名乗り出られた金学順さんとの出会いからであり、名乗り出られた被害者たちが挺対協運動の主体となっていった。

民主化運動の中、梨花女子大学での取り組み、「キーセン観光」の問題解決のために女性運動が組織化され、1990年に37の女性団体で構成される「韓国挺身隊問題対策協議会」が結成され、日本軍「慰安婦」被害者支援を行い、問題解決のための運動を展開してきた。そんな25年間を詳細に話されました。

下を向いていた被害者たちが、悪いのは自分ではなく、日本政府であり、同じような戦時性暴力問題解決のための運動へと広がり、前向きに生きてきた変遷も述べられました。

それが、米軍基地村女性(米軍「慰安婦」女性)との連帯、脱性売買少女たちとの連帯、戦時性暴力被害者を支援する「ナビ基金」へとつながっていきました。

それが、戦争のない平和な世界、ハルモニたちだけが笑える世界ではなくすべての女性が笑える世界、被害者の人権回復、それらを求める運動へと広がってきたのです。

私たちは何をするべきか。

日本軍「慰安婦」被害者が一人でも多く生存している間に、被害者が望んできた要求が実現されるための努力をすること。日本政府が事実として認定することが第一である。

女性たちの戦場での体験、彼女たちの歴史を忘れず記憶することが重要である。

そして「平和の碑」建立の意味、怒りや侮辱といった感情を排除し、「女性たちの歴史」「平和」「希望」「連帯」「待ちわびる思い」を込めたことも語られました。

尹さん自身のとっても強い思いが感動につながる、そんな講演とクロストークとなりました。

私ができること…するべきこと…すすめていきたい。

 

最後に、大阪府教育委員会に対して、日本軍「慰安婦」問題の被害の実態を一切示さないまま、政府の見解を一方的に押し付ける偏った教材「『慰安婦』に関する補助教材」が高校生に押し付けられることを聞き、政府への要請書「日本政府は被害者が受け入れられる解決策を」の確認をして集会は終わりました。