4月自分の選挙が終わって、ホッとしていたら・・・
いわゆる「大阪都構想」といわれている、政令指定市大阪市を廃止し、24の区を5つの特別区にすることの是非を問う住民投票が5月17日に行われる告示が27日におこなわれました。
「府民のちから2015」としてオール大阪で、住民投票対策がおこなわれていますが、民主党大阪府連としても、反対票を投じてもらうことを呼びかける街宣行動を行うことに、大阪デモクラ塾の実行委員会だった青年委員会、男女共同参画委員会が中心となることにもなりました。
GWから、街宣行動に参加しています。
週末は集中してとりくみがありました。
9日(土)
11時~12時 ヨドバシカメラ梅田店前での街宣行動
デモクラ塾卒業生がたくさん参加し、マイクを順番に持ちました。
市民団体 民主主義と生活を守る有志 の若者もマイクを持ちました。
素直に説明会などでの橋下市長の言っていることが、どうしても信じられない、ということを日々の活動を通して述べられているのが、とても新鮮で心に残るものでした。
大阪で生まれ育ってきたのに、大阪のことを決めるのに参加できない在日の人たちのことをどう考えているのか、という質問には、法律ですから、としか答えない市長だったそうです。
大阪市のこと、そこに住んでいる住民のことに、何の思いもないのでしょうね、市長は。
大阪府知事の時に、大阪都構想について、大阪市が自分の思い通りにならないからと言って、途中で知事の仕事を放りだして、市長選に出たんですからね、それも大阪市の権限も財源も大阪府に吸い上げるために、ですからね。
14:00~ 「大阪市」は「大阪市」でええねん! 「大阪市」のままでも変われるで☆女性集会
~超党派の大阪市会女性議員と語ろう!~ に参加。
自民党議員も共産党議員も公明党議員も、もちろん山本修子さんも、本当にわかりやすく話されました。
パワーポイントを使っての「大阪市廃止・分割」のいわゆる「大阪都構想」についての説明も詳しく、本当に今よりも、どう考えても大阪がよくなるわけがないということがより鮮明になったと思います。
10日(日)
13:30~ 於 扇町公園
大阪市をなくすな!5.10市民大集会&パレード に参加
住民投票で特別区設置に反対を!! をこれも超党派で訴えました。
子育て中のおかあさん、「障害」者団体や市民病院医師会や商店連合会などの人たちのあつく力強いアピールには、圧倒される部分もありました。
その後のパレードは、すごく多くの人たちでのデモ行進になりました。
パレード終了後は、上六ハイハイタウン前で、街宣行動
滋賀県連からも応援に来ていただきました。
そうです。大阪だけの問題ではありません。
政令指定市を返上するなんて、地方分権が進む中逆行することです。
多くの市が政令指定市になって、さらに権限の移譲や財源の確保を願っているのが現実なのに・・・
ここで、橋下維新が勝つとさらに影響力が他府県にも及んでしまうことになってしまうのです。
19:00~ 於 国際交流センター
住民投票緊急セミナー「特別区を考える」に参加
「市民自治から考える『都区制度』の問題点」と題して、保坂展人世田谷区長の講演がありました。
講演の後は、竹山堺市長、田中八尾市長も加わって、柳本大阪市会議員のコーディネートでパネルディスカッションが行われました。
東京23区の歴史から説明され、これまでのとりくみの積み重ねによって現在の都区制度があるが、多くの解決しなければならない課題があることを話されました。しかし、現時点では都との関係でクリアできないことも多くあるのです。歴史的には特別区制度は終わりつつあるとも言われました。
政令指定市になれるのなら、今すぐにでもなりたいとも・・・。
でも今の法律では、特別区は市にはなれないのです。
竹山市長も田中市長もまた力強い発言でした。
①住民投票が問うのは、大阪市を廃止し、5つの特別区を設置することであり、大阪都にはなれません。
②二重行政の解消というけれど、大阪府と大阪市の無駄な二重行政とは具体的に何なのか示されていません。医療施設や図書館、体育館、美術館など、必要とされているから複数あるのです。
それよりも大阪市がなくなり、特別区が設置されると、大阪府との事業の関係で、一部事務組合が100以上設立することとなります。「大阪府」「一部事務組合」「特別区」の三重行政が誕生?!
③府市再編の効果額は毎年4000億円と言われていましたが、実は1億円しかないことが明らかに。今では0とも言われています。
④特別区になると、権限も財源も府に吸い上げられるので、市民サービスの向上は無理です。2200億円が大阪府に、大阪府はその財源を大阪府全体に使うのであって、特別区だけに使わないのが当たり前ですよね。
特別区は、一般市町村よりも権限がないことも事実ですよ。
⑤一度廃止された大阪市は、元に戻ることはできません。
等々・・・メリットはあるんだろうか?
「不安はあってもみんなで考え、とにかく一歩を踏み出しましょう」とCMで市長は語ります。
一歩踏み出しても、その一歩元に戻ることはできないのです。
反対の人は投票に必ず行ってください! そして反対と書きましょう。
協定書は、枠組みだけで、特別区なったらどうなるのか、詳細は書いてありません。決めてから、考えましょう、という内容となっています。決まっていないことをわからないからと言って、投票に行かなければ、賛成が1票でも上回れば、大阪市は解体されてしまいます。
わからない人も、今は「反対」と書いて、とにかく大阪市をなくすことには、ストップをかけましょう。
そして、新たに大阪市の未来設計図を議論しましょう。その時に住民投票が必要ならば、その時にまたすればいいのです。
政令指定市がさらに強化され、発展し、大阪市の牽引で大阪全体が活力あふれるようになることが、いま求められていることではないでしょうか。
大阪にとって大きな分かれ道です。熟慮の結果が出ることを願っています。