12月9日(火)

4日の本会議で、厚生常任委員会に付託されました請願第11号「子ども医療費の中学校卒業までの女性を求める請願」の審査を行いました。


請願者二人の陳述をお聴きし、質疑が行われました。


枚方市のこども医療費助成制度は、1973(昭和48)年10月から始まりました。(0歳児、第1子対象)

その後、1993(平成5)年に大阪府でも制度が創設され、近年では2004(平成16)年11月から大阪府が2歳児までの通院費と就学前までの入院費を助成しています。

枚方市では、独自制度部分として、2007(平成19)年10月から通院の助成対象を就学前までに拡大しました。

この時は、私自身議員になっていましたので、議会で決議を挙げたことを覚えています。

その後2012(平成24)年度に入院費の対象を小学6年生までに拡大、今年度10月から、通院費について小学校1年生から3年生までを新たに対象としています。


私は、本来ならば国の制度として子ども医療費助成が行われるべきだと思います。

そうでなければ自治体間での差が生じてしまいます。現に、中学校卒業までの助成をおこなっている自治体も全国では、831あるそうですし、大阪府内でも12市町村が中学校卒業まで入・通院費の助成を行っています。

子ども医療費助成だけを見れば、確かに枚方市は決して進んでいるわけではありませんが、子ども・子育て支援と教育全体で見た場合では、枚方市が行っている内容が他市では、行われていない内容もあるわけです。バランスをもって施策や事業を進めていく必要がありますよね。

そういう意味では、長期財政状況を見通しをもって、良いタイミングで、議会全体として要望・決議を挙げていければいいなあと思います。

どこの会派も子ども医療費助成の拡充・拡大は要望しているわけですから…。


今年の10月に助成拡大を行ったばかりの制度であり、その効果の検証はまだこれからです。

大阪府が、来年度から子ども医療費助成に対する補助金制度の改定や、新たな子育て支援交付金の創設が予定されているそうです。

それらのことも踏まえて考えていかなければならないということもあります。


ということで、今回の請願については、審査の結果、今少し慎重な検討のうえで進めるべきであり、現時点では、採択すべきではないという反対討論があり、不採択と決しました。


以上報告です。