10月26日(日)午後 性暴力救援センター・大阪 SACHICO を訪れました。


民主党大阪府連男女共同参画委員会主催の視察研修です。

尾立代表も共に参加していただき、SACHICOの必要性・重要性を共有することができました。


被害直後から約7日間以内の被害者を中心に総合的な支援を提供。

もちろん7日を過ぎても被害者に寄り添った支援を提供されています。

心のケア・身体のケア加えて警察・弁護士・カウンセリングにつなげるワンストップセンターとして2010年に全国で初めて開設されました。

また、病院内に開設されたことなど先進的な取り組みとなります。


この4年間の相談内容、被害内容、被害者の実相等々をデータをもとにお話を伺いました。

被害者の年齢や内容は、辛く、気持ちが沈んでしまいますが、そこをしっかりとサポートされる救援センターの意義がさらに強く感じられました。


警察が被害であると認定すれば、医療に関する費用は必要ありませんが、そうならない時、また、警察に通報しない時などは、SACHICOが費用を支払います。

避妊薬など保険対象にならないものなどは高額です。

設立当時の寄付金を基金として、そこから捻出されていますが、財政は厳しい状況です。


そのようなことで大阪府議会から国へと要望が出されました。

各自治体も被害の実態などしっかりと把握し、被害者支援のワンストップセンターの必要性・重要性を認識しなければならないと思います。


4年間で確認できたこと・・・

①24時間体制のホットラインと支援員の常駐に必要性

②救援センターを産婦人科のある病院内に設置することの意義

③ワンストップセンターとしての機能の確認


そして今後の課題・・・

①支援員の養成と育成⇒支援員養成講座の開講・毎月の検討会とスーパーヴァイズ

②産婦人科女性医師の業務量増大と裁判等の問題

③寄付による運営の限界⇒公的補助の必要性


被害当事者に対し、総合的支援を提供できる性暴力救援センターを全国各地に設置を!!


現在の刑法では、犯罪化できない性暴力が非常に多いです。裁判で最終被告が有罪にならない限り、犯罪とは認められないのです。

結局二次被害に遭うことを恐れる場合も多いのではないでしょうか。


性暴力そのものがなくなることを願っていますが、レイプや強制わいせつは、小さい子どもをも対象に酷い状況だと思います。

少しでも被害当事者が救われる環境をつくるために動いていきたいです。