2月5日(水)

枚方市人権擁護推進本部主催の人権研修が行われました。

市議会議員にも案内をいただきましたので、もちろん参加しました。


「大津市の事件をもとに、いじめ問題を考える―子どもの心に寄り添い、学びを共にすることの大切さ―」

西林幸三郎先生(大阪芸術大学)の講演


2011年10月大津市中学2年生自殺(自死)事件が起こり、その翌年8月に市長が第三者調査委員会を発足させました。

その委員として、調査された内容をもとに・・・

1.いじめとは何か

2.深刻化するいじめ問題

3.なぜ、いじめ問題は解決しないのか

4.解明されねばならない思春期の闇の部分

5.多くの学校・教育委員会が「隠蔽体質」と批判されている問題

6.大津市いじめ事件の経過と真相

7.いじめ防止対策推進法の成立(2013.6.21)決定を受けて、基本的施策

8.いじめ問題解決のために、行政や学校の執るべき態度

以上8点にわたって述べられました。


競争社会の中で、自己肯定感の衰退低下

厳罰主義では、問題の解決にはならない

学校教師の多忙化の中、子どもに向き合う時間の少なさ、いじめが見えない教師


問題点は明らかでした。


被害者だけではなく、加害者に対してのケア(加害に至ったいきさつの聴き取り)の必要性

「命」の大切さを教える教育

あなたは一人じゃない、というメッセージ

それらの大切さ


いじめ問題の解決のためには、

まず、担任ないしは、学校の力が一番。子どもに寄り添うと見えてくるものがある。

ことを強調されました。


第三者調査委員会が経過を確認しながら真相究明に取り組まれ、噂ではなく事実を明らかにされたことは、関係する人たちにとって、大変意義のあるものとなったと思います。

いじめ問題解決にも示唆されるものが多かったと確信しました。


学校現場を経験した私にとって、本当に学ぶことが多い研修となりました。

「子どもの権利条約の趣旨にのっとった世の中の創出」という言葉に、私が求めていることと重なり、パワーをいただきました!


「子どもの心に寄り添う」

実感できる教員が増えることを願います。