1月26日(日)14:00~17:00
9条連・近畿学習会 に参加しました。
「語りつぐ戦争」ということで、瀧本邦慶さんの講演会でした。
瀧本さんは、1921年(大正10)生まれ、現在92歳です。
1.戦前の世相
2.ミッドウェー海戦の実相
3.南洋トラック島(餓死)
4.結びと主張
流れに沿って、ご自身の体験をもとに、現在の思い・考えを主張されました。
90分立ったまま、マイクも使わず、大きな声でお話をされました。
まずその姿と言葉に感動し、圧倒されました。
瀧本さんは、小学生の時から、軍国少年で、昭和14年、17歳で海軍に志願入隊。
空母「飛龍」に整備兵として乗艦し、S16年12月8日のハワイ「真珠湾攻撃」に参加。
その後、S17年6月5日のミッドウェー海戦で大敗を体験し、空母「飛龍」は海に沈んだ。
S19年2月にはトラック島に転進し、17、18日両日の空襲で15,000人を超える戦死者を出した。
それだけではなく、一切の物資補給が途絶え、数万人の餓死者を出した。
8年前より、戦争の語り部として、未来への責任を果たすため、大阪府内の小・中・高校、大学において戦争体験を話し、戦争の真実を伝えておられます。
ミッドウェー海戦で、負傷しながらも帰って来れたことが1つ目の奇跡。
でも、大敗だったのに、帰ってから、大本営発表が事実と異なることから、それまで信じていた大本営がウソだらけだということを認識し、トラック島での同じ兵士でありながら、階級が違うだけで、食料を得ることができずに下士官が餓死していくことに、本当に命が消耗品として扱われていること、この戦争に希望はなく、なぜこれが国のためになるのか?! と180度考え方が変わったそうです。
戦争が終わり、S21年2月始めに復員してから、戦時中に疑問に思ったことの答えを求めるために、本を読みあさり、「国は国民の命を守ってくれない」「戦争になったら親は子どもの命も守れない」「国家権力は厚かましい」等々にご自身の考えが至ったそうです。
「特定秘密保護法」が昨年末強行に成立、一人ひとりの声をつぶし、戦争への道を歩ませようとしている現在、戦前の暗黒時代よりもさらに暗黒だと思われる、と。
沈黙は絶対ダメ!! 報道にはウソがあるし、自分の頭で考えたこと、意見は声を上げること!!
湯気を出してでも本気で怒るときである!!と…
瀧本さん自身が真剣に怒って、話されていたのです。
本当に圧倒されました。
そして、自分が動かなきゃ!! たくさんの人に瀧本さんのお話を聴いてもらいたい!!と強く思いました。
質疑の中で、洗脳はどのようにされたのですか?という質問に
「洗脳された」と言えるのは、後からの結果で言えること。
教育の力ほど、良くても悪くても、スゴイモノはないと、だから大切なのだと、答えられました。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」というスローガン、「すべては子どもたちのために」といっているのに、なぜ「日教組の教育はだめだ」と言われるのか、私には理解できない。
「92歳の遺言だと思ってほしい」と締めくくられました。
まだまだ、語り部としての役割を担っていただくためにも、ご健康で・・・
ありがとうございました! 強力なパワーと希望をいただきました。