1月11日(土)

阿倍野区民ホールで、ドキュメンタリー映画「SAYAMA~みえない手錠をはずすまで~」を観ました。


50年殺人犯というレッテルを背負いながら、泣き笑い怒り 日々を“凛”と生き抜く夫婦の物語!


狭山事件とは・・・

1963年5月1日、埼玉県狭山市で女子高校生が誘拐される。警察は犯人と接触しながら取り逃がし、女子高校生は遺体となって発見される。警察の大失敗に世論の非難が集中。捜査にいきづまり焦っていた警察は、付近の被差別部落に見込み捜査を集中し、なんら証拠もないまま石川一雄さん(当時24歳)を別件逮捕。1か月にわたり警察の留置場(代用監獄)で取り調べ、ウソの自白をさせて犯人にでっち上げた。獄中32年、仮出獄後18年。石川さんは50年無実を訴え続けている。


私が、この冤罪事件から、石川さんを取り戻す運動を知ったのは、高校1年生の時でした。

数学の授業中でしたが、担当の先生が、私の父とその運動で知り合いになり、クラスで私の存在を確認してから、狭山事件の説明(警察のでっち上げとその根拠になること)と差別性、その差別に対して、全国的な運動が繰り広げられていることを話してくれました。今でもその授業はよく覚えています。


多くの人が映画製作への支援をし、協力金によって製作されたそうです。


石川一雄さんと早智子さんご夫婦の会話など、また支援者の方との活動など、本当に、理不尽なことに屈せずに、凛としている姿がとてもすごい!と思います。

そして、観ていて、楽しい映画だったのです。

お二人の姿から、パワーが溢れ、そのパワーを私たちも頂いた感があります。


早智子さんの言葉に、「私たちは、不運であるけれど、不幸ではない」があるそうです。

その通りですね…。

この映画をたくさんの人に観ていただくことによって、多くの人が狭山事件に関心を持つこと、そして「冤罪」を差別を許さないこと、その結果、石川さんの再審開始そして無罪へとつながることを強く願います。

あまりにも長すぎる年月です…。