11月26日(木) 15:30~ 参議院議員会館にて民主党女性委員会(男女共同参画委員会)主催・特別企画~ジェンダーギャップ指数105位からの脱却~というテーマで、緒方貞子さんの講演会があり、大阪府連から参加しました。
緒方貞子さんは、日本の国際政治学者で、1968年の国際連合総会日本代表団に、「女性も」と当時参議院議員を務めていた市川房枝の要請を受け、加わりました。
それが契機となり国際連合の仕事に関わるようになり、1990~2000年には第8代国連難民高等弁務官を務めました。
1927年生まれの緒方さんは86歳、会議室で行われた講演は、聴いている人の顔が見えないからと立って話されました。
冒頭、ジェンダーギャップ指数を発表しているダボス会議について、経済分野の人が多く、指数についても偏っているのではないか、と批判されながら、少子高齢化・人口減少の中で、子どもを産み育てやすい社会をどう構築していくのか…が重要課題であると話し始められました。
聖心女子大1期生で、30人卒業生の半分は留学したそうです。戦後、女性も何でもできる!という気運があり、緒方さんも留学し、何故日本は戦争をしなくてはならなかったのか…を考えることになったと。それが、政治学への道に進んだ一因でもあるそうです。
女性が大学の非常勤講師になることも、大変厳しい時代でした。
貧困をなくし、平等に協力していく社会の実現のために、日本がどのように役立てるのか…
情報化の中、自分の国だけではない、隣国も含め平和な国際関係をどうつくるのか…
難民高等弁務官を経験することによって、そのようなことを考え、「人間の安全保障」という概念をとても大切にされてこられました。
質疑応答でもしっかりと応えられ、印象に残ったのは…
これからの日本の外交に必要なことは?という問いに、「教育」日本は、他国から期待されているということを知り、それに値する国になること、積極的な国際協力主義になること、と応えられたこと。
民主党政権時に、国家成長戦略会議の中で、成長戦略と言っても、数字ではなく、インクルーシヴな成長、一人も置いていかない成長でなければならないと強調されたそうです。それが「すべての人に居場所と出番がある社会」につながることに・・・。
国会は、「特定秘密保護法案」が衆院特別委員会で午前に強行採決され、衆議院の審議入りするかどうか、と紛糾していた時でした。
ですので、海江田代表は、緒方さんの紹介と、女性議員を増やすためには、そして名称も「男女共同参画委員会」に党大会で変更することなど、挨拶をされ、すぐに退室されました。
講演の後は、男女共同参画・女性候補者擁立・支援についての役員からの報告および意見交換会が行われました。
「クォータ制」についても考えていることや、前衆参議院議員からの意見や現状など、活発な意見交換となりました。
このような場は、私にとっては初めてでした。大阪から日帰りですが、参加してよかったと思えました。
党本部男女共同参画委員会として活動していくことを確認し、18時前に閉会となりました。
女性議員を増やすこと…喫緊の課題となります。
民主党大阪府連では、女性自治体議員は8人だけです。
次の統一地方選挙に向けて、政治スクールも男女共同参画委員会から実行委員を出すことになりました。
とにかく仲間を増やすために頑張ります!
この日は、帰りの新幹線で、「特定秘密保護法案」衆議院で可決、というニュースも飛び込んできました。
国会議事堂前は、法案反対の集会が行われていました。
住民の「知る権利」を奪い、報道の自由も奪う、何が秘密なのか、それも秘密!という
行政情報のブラックボックス化法案とも言えるこの法案、参議院での審議入りがされたそうですが、絶対に許してはなりません!!