2日目 11月8日は…
仙台市南蒲生浄化センターを訪れ、「仙台市下水道震災復興推進計画について」伺いました。
仙台市における下水の約7割を処理する南蒲生浄化センターでは、海のすぐ近くであり、震災により壊滅的な被害を受けました。
応急的な対応により、汚水があふれる事態は回避しましたが、通常の処理機能を失うとともに多くの下水管が破損し、現在でも処理機能が低下しています。
こうした状況を踏まえ、昨年3月に仙台市下水道震災復興推進計画を策定し、「被災施設の復旧」や「災害に強い下水道」等を基本方針として、下水道の着実な整備を進めているところです。
本来なら長期にわたる工事となるところを、水処理施設の原形復旧をコンパクトにして、短期間に完成させる予定です。
閖上さいかい市場で昼食をとり、名取市役所へ
「復興に向けたまちづくり」についてお話をお聴きしました。
「住む人に安心感があるまちづくり」などを目標に掲げ、自然災害に対する被害の軽減を図るため総合的な対策を講じるとしています。
閖上地区の現地での再建をめざし、防災集団移転促進事業と併用し、同地区の土地区画整理事業の推進に向けて取り組んでいます。
石巻市もそうでしたが、居住していた地域が、震災被害のため新たな計画では、非居住区域(災害危険区域)とされ、居住区域と分けられるようになったことが印象に残りました。
2日間の視察研修でしたが、昨年の日本女性会議・仙台の時にも、いろいろと見学をさせていただいた所が変わっていたり、石巻市では、震災直後の6月に訪れていたので、その時の様子とはずいぶんと異なり、少しずつ復興していることを実感できました。
しかし、時間も費用も人材もまだまだ必要であることも事実です。
他にも、岩手県・福島県 それぞれ課題は山積です。
特に原発事故は、放射能の問題で、これから本当にどうなるの?! です。
「子ども・被災者支援法」の基本方針が閣議決定されたそうですが、課題は多いです。
本当の復興への道のりは、まだまだ遠いです。
何ができるか…考えていきましょう。