先週になりますが、映画「花はどこへいった」を第七芸術劇場に観にいきました。
ベトナム戦争でアメリカが使った枯葉剤の被害者をベトナムの各地に訪れるドキュメンタリー映画です。
監督は坂田雅子さん。亡くなった夫の死の原因が枯葉剤の影響によるものではないかと考えたわけです。夫のグレッグさんは、兵士としてベトナムに滞在し、退役後、日本に住みフォトジャーナリストとして活動を続けていた人です。
ベトちゃんドクちゃんで私たちは、枯葉剤の影響を知ったわけですが、
この映画を観て、今もなお枯葉剤の影響が続いている、ということを知りました。
枯葉剤の影響は肉体的、知的と障害が重なって現われていることが多く、
戦後生まれの親から第三世代の障害児が生まれています。枯葉剤の影響がいつまで続くのか、誰にもわからない状況です。
原爆、枯葉剤、劣化ウラン弾など、非人道的な恐ろしいものをよくつくるよ!?
と叫びたいぐらいですよね。
枯葉剤の被害者とみられる多くの子どもたちが共同生活を送っているフレンドシップ・ヴィレッジの運営に携わっている元米兵の言葉、「彼らには援助がない。金のないベトナム、責任を認めない米国…、戦争はいつまでも終わらない。まだまだ続いている。だから戦争はいけない。」
たくさんの被害者を訪れた映像からは、障害のある子どもたちへの家族の愛情がとてもよく伝わってきました。「戦争だったんだから仕方がないよ」という言葉はつらいです。
まだまだ知らないことが本当にたくさんあります。まず知ること、そしてできることから…と思っています。

[花はどこへいった」は、ピート・シーガーの歌です。
70年代フォーク世代にとってはとても有名な歌です。
〈抜粋〉
 兵士はどこに行ったのだろう
 長い時が過ぎた
 兵士はどこに行ったのだろう
 今は昔のこと…
 兵士はどこに行ったのだろう
 みんな墓の中に…
 いつになれば人は学ぶのだろう
 いつになれば人は学ぶのだろう