わたしの貧困 女の貧困 どうして?どうする? というタイトルで、7月11日~12日 ふぇみんの泊まってシンポ が、横浜市男女共同参画センター横浜北(アートフォーラムあざみ野)で開催されました。
11日 メインシンポジウム が開かれました。。

メインシンポジウムスピーカー:
栗田隆子さん(有限責任事業組合フリーターズフリー組合員、女性と貧困ネット呼びかけ人)
いちむらみさこさん(ホームレス女性たちの手づくり布ナプキンブランド「ノラ」メンバー、女性と貧困ネット呼びかけ人)
鶴田桃江さん(摂食障害自助グループNABA共同代表)
富樫匡孝さん(NPO法人「自立生活サポートセンターもやい」スタッフ)
ZEEさん(ケニア出身シングルマザー)他
コメンテーター:屋嘉比ふみ子さん(ペイ・エクイティ・コンサルティング・オフィス(PECO)代表)
コーディネーター:赤石千衣子さん(ふぇみん編集部、女性と貧困ネット呼びかけ人)
大阪の私にとっては、スピーカーは初めてお話を聴く人ばかりです。ZEEさんの話は、特に印象に残りました。ケニアで、日本人男性と結婚し、日本にやってきました。ラブラブだったそうですが、日本に来たら、彼の家族と同居しなければならず、文化の違い、考え方など異なり、ZEEさんを理解しようとせず、本当に苦しい生活を強いられたとのこと。強烈だったのは、子どもを産むことを許されず、「嫁」としても認められていなかった話でした。勝手に離婚もさせられていて、今は、離婚時に妊娠していた子どもさんと二人暮しだそうです。
盛りだくさんの話に、なかなか私の頭の中では、整理でききれない部分もあるのですが・・・大阪ではない、空気というか様子を感じることができたことはよかったです。

2日目は、分科会「男女共同参画センターで、困難を抱えた女性の就労支援に取り組む~母子家庭そしてガールズに向けた就労支援は今~」に参加しました。
男女共同参画センターの役割は、啓発事業から次の段階へと向かっているということです。困難を抱えた女性の就労支援等具体の課題解決に向かっていかなければなりません。
報告1は、母子家庭・DV被害女性などを対象に、NPO法人全国女性会館協議会がマイクロソフト(株)との協働により、パソコン講座等の具体的な取り組みを全国の男女共同参画センターにひろげてきた事例を報告されました。大阪では豊中のステップが取り組んでいます。
報告2は、若者の就労支援の現場から、働きづらい若い女性たちの置かれている状況が報告され、今年男女共同参画センター横浜でスタートした「ガールズ編★パソコン+しごと準備講座」第1期の概況についての報告がありました。
今までのセンターでは、女性の再就職のためのパソコン講座などはよく行われていましたが、今、若年層の労働環境や雇用状況も非常に悪く、ひきこもりやニートと呼ばれる若者の抱える困難さもクローズアップされています。その中で女性の状況は、全体の中では見えにくくなってしまいます。初めてのとりくみということもあり、分科会の参加者の半分強が、報道関係とセンター関係の人でした。
教育委員会・福祉、そして男女共同参画センターでの事業はまた異なる分野となります。それぞれの連携がやはり重要となってきます。私自身の課題の一つとなりますね。

ひろがる広場では、ベトナムからの留学生ランさんのトゥルンの演奏があったり、それぞれの取り組んでいるアピールをかねてのお店が並んでいました。
会場となったアートフォーラムあざみ野は、「男女共同参画センター横浜北」と「横浜市民ギャラリーあざみ野」の3年前にできた複合施設で、日曜日、オープンスペースでは、沖縄民謡の演奏があったり、子どもの保育の場所もとても広く、開放的で素敵なところでした。
今回の泊まってシンポは、ふぇみん婦人民主クラブが「わたしの貧困 女の貧困 どうして?どうする?」という企画で、男女共同参画センター横浜北の市民・NPOがつくる男女共同参画事業に応募して成立したものです。

終了後、横浜まで行っているので、中華街近くのホテルを予約してもらい、中華街界隈で13日夕方まで、グルメツアーとなりました。夜は、日本の70~80年代のフェミニズムを研究しているアメリカ人のジェームスさんともお話ができ、とても充実!楽しい研修となりました