6月9日(土) 枚方若者サポートステーション主催で、「ニート・引きこもりを考えるセミナー」が開かれました。
「働けない子どもと親のコミュニケーション」というタイトルで、登校拒否文化医学研究所所長の高橋良臣さんが講演されました。
講師の高橋さんは、牧師と獣医師を兼ねながら不登校の子どもたちと生活を共にし、1981年より現職。
現在も自宅や生活体験学園で子どもたちと生活を共にしながら、心の相談室、自主型教室、メンタルフレンズ研修を主催しているそうです。
引きこもる人々の特徴や孤立から起こる精神的な危機を提示され、家族が、特に親がどうしていけばよいのか、を話されました。
学ばず、働かず、引きこもりがちな子どもが、生活の中でできたことに関しては、親の褒め言葉を伝える。この場合の気持ちは肯定的な気持ち、受容的な気持ちであってほしい、と強調されました。親自身が自分の気持ちを軽やかにすることも。


用意された会場は、参加者で一杯でした。それぞれ悩みを抱えておられる方、サポートが何かできないかと考えている方が集まってこられたのでしょう。
本市の15歳から39歳までの引きこもりの推定人口は、国のガイドラインを参考にすると、約2,200人ということになります。潜在的にはもっと多い数だと思われます。
子ども・若者自立支援事業ということで、居場所づくりや就労への道づくりをしっかりと考えとりくんでいかなければなりません。重い課題ではありますが、喫緊の課題でもあります。
様々な団体が横断的にすすめていけるように、私自身も関わっていくつもりです。