8月17日(金)~18日(土) 大阪教組夏季セミナーが、ホテル大阪ベイタワー で開催されました。


講演1「二つの災害を通して考える」諏訪清二さん(兵庫県立舞子高校) 
兵庫県立舞子高等学校に、阪神淡路大震災後に日本で初めて環境防災科が設置されました。英語科教諭だった諏訪さんは、防災科を任されることになり、防災教育にとりくまれています。その一環として生徒たちのボランティア活動も指導されています。
阪神淡路大震災前は避難訓練だけだった学校でのとりくみ、 防災教育の必要性が大きく取り上げられていても、ほとんどの学校ではあまり変わりがないのではないでしょうか。
教科学習として、日本の地学的なことを知り、減災のために自助や共助のことを学び、被災すればサバイバーとしてどう生きていくか、そして、サポーター(ボランティア)としてもどう生きていくか、等々 何を基軸にするかは、やはり「人権」であること を丁寧に話してくださいました。
私自身、2回ほど講演を聴いていますが、大阪教組の夏季セミナーということもあり、踏み込んだお話もお聴きすることができました。6月議会では、日教組教研の講演内容から引用させていただき、これからの防災教育のあり方を示した次第です。人権を大切にすることを強調されたことに納得!です。


分科会は、教育分科会に参加しました。
教育分科会「どこからが人の命?生殖医療と人権」田間泰子さん(大阪府立大学)
 不妊治療のことから、生殖医療と日本の現状、諸外国の状況、子どもの人権とのかかわり を詳細に話していただきました。


「人の命」をどこから判断するのか、で倫理観も問われます。宗教的な考え方もあります。
日本では、なかなか基本的な考え方が統一されていない状況でしたが、医療の進展によりもう共通認識をはっきりとさせなければならない状況にあります。
人工授精で生まれた子どもに、産まれ方によって父親や母親の数がこうです、という表を見せていただいた時には、あらためてこの問題の複雑さを認識しました。
非常に難しい内容ではありますが、リプロダクティブヘルス・ライツ(性と生殖に関する自己決定権)が大切であることは強調されていました。

夜は懇親会です。神本美恵子参議院議員も挨拶だけでしたが、文科省政務官として活躍されている様子を知ることができました。

二日目は、大阪教組のこれからの闘争方針やとりくんでいかなければならないことを現況報告を含め書記長からのお話があり、その後梅村参議院議員からの講演がありました。


講演2「民主党政権3年を経過して 今訴えたいこと」梅村さとしさん(参議院議員)

来年参議院議員選挙で2期目に挑戦予定の梅村さんのお話は、今までも聴かれた人からは「いいお話やったよ」という感想をよく聞いています。その通りで、メディアの報道の在り方を批判されてから、民主党の国会での様子を詳細に丁寧に説明をしていただきました。社会福祉をどのような形で求めて行くのか、そのためにどのような政策が必要なのか等々、ご自身のとりくみの中からを中心に報告されました。
来年の参議院選では、梅村さん・神本さんの勝利を願っています


8月18日(土)
 午後からは、 民主党大阪府連 政治スクール・地方自治体議員団研修会 に出席しました。
特別講演会「地域主権改革と地方自治」と題して、片山善博さん(慶応義塾大学法学部教授) 元総務大臣でもありますが、講演していただきました。
「地域のことは地域に住む住民が責任を持って決める」これが「地域主権改革」です。
地方分権改革は、自公政権時代に進められてきましたが、それに住民自治(権限の行使は住民)という考え方を加えて進めてきたのが民主党政権です。
しかし、野田内閣になってからこの地域主権が推奨されていないのではないか、と危惧されています。
鳥取県知事としてのご自身の経験を活かして総務大臣として地域集権改革を進めてきた片山さんです。失速をしてしまった民主党政権ではありますが、少しでもいいモノを選んでいきながら前進していくように地方議員の私たちにエールも送っていただきました。
地域主権改革がすすめば、議会のあり方も問われるわけで、議員の力量も問われます。
自治体議員である私たちが頑張らなければなりません!!

二日間、いい勉強をさせていただきました。また頑張りましょう