10月19日(金)~20日(土)「一人ひとり 響きあって いまそして未来へ」と言うテーマで、日本女性会議2007ひろしま が広島市で開催されました。第24回目を迎えます。昨年の山口大会に引き続き、いつものGFH(ジェンダーフリーひらかた)のメンバーで参加しました。
19日が分科会で、20日が全体会という日程でした。
「ひろしま」という地が、私たちに意欲を引き出してくれます。また「手作りの日本女性会議です」という実行委員会の言葉にも引き寄せられました。
分科会は、私は「災害と女性施策」に参加しました。24回目の日本女性会議ですが、初めて取り組む分科会ということでした。
私は、2005年11月、ウィメンズネット・こうべ主催で行われた「防災フォーラム 災害と女性」に参加したことがあるので、ある程度の知識を持って参加したつもりです。その後、大きい地震が能登半島沖で、また新潟県でも2回目が起こりと、本当に地震大国日本が証明されています。その中で、阪神淡路大震災をはじめとしたそれぞれの反省や経験が防災・復興に活かされているのでしょうか。災害弱者と呼ばれている人たちの思いがどれだけ受け入れられているでしょうか。
それは、やはり議会での仕事になりますよ。とパネリストのお一人が言われました。そのとおりですね。私も質問で取りあげたことがありますが、真意はなかなか伝わりにくかったです。
また、地域でのつながりが一番大切であることも常に力説されます。
「地域のあり方」は全てにつながっていくものだと思っています。課題はたくさんありますが、自治体の人たちが全国から集まる日本女性会議で、「防災・復興に女性の参画」を訴えることができたことは、大きな前進につながるのではないかと期待しています。
その後、「国際交流と平和」の分科会に参加した仲間に便乗して、広島平和記念公園内の碑めぐり(時間の許すだけなので一部ですが)に参加しました。

グランドプリンスホテル広島で行われた交流会はたくさんの人で、食べることだけに精一杯でした。年配の方も多かったのですが、皆さん本当にお元気です

20日は全体会でした。全体会は2ヶ所で開かれ、内閣府男女共同参画局長 坂東久美子さんの基調報告は、共通で行われましたが、シンポジウムと講演会は異なるものでした。
私たちは、シンポジウム「平和を創りだす若者たち~ヒロシマから世界へ発信~」記念講演「国際平和文化都市『ヒロシマの果たす役割』」作家・翻訳家の池田香代子さんの方に参加しました。
シンポジウムは、1970年代前半に生まれた3人の女性がパネリストでした。中学・高校時代に学び、経験したことが自分の人生に大きく影響を与えられたとのことで、ヒロシマから平和を世界へ発信する活動をされています。すごい
原爆がヒロシマ・ナガサキに落とされて62年、生存されている被害者は高齢となっています。しかし、ヒバクシャの問題は、核兵器も廃絶されていないわけで、まだ何も解決されていないのです。だからこそ、次世代に語り継いでいくためにも若い人の活動が大切となってきます。原水禁大会とは違う面で平和を発信されている人の思いなどを聴くことができ、来てよかったと思いました。
また、池田香代子さんは「世界がもし100人の村だったら」をペシャワール会への寄付をするために本を著した人です。講演内容もずっしりと重く心に残るものでした。
キーワードは、「Think global, Act local」「戦争をしない、という国是が私たちの日常を護っている」「ウソはあんまりつくものではないが、見破るものだ!」「貧困から抜け出すためには女子教育が不可欠」などです。

そしてこの日の一番のことばは、「私たちは微力ではあるが、無力ではない」

平和記念資料館と健康科学館も見学して帰りました。
日本女性会議2008は富山で開催されるそうです。