12月20日(土)
2時~子ども情報研究センター「障害児の生活と共育を考える部会」学習会に参加しました。「共生共育をどう進めるか 特別支援教育を越えて」堀 智晴さん(大阪市立大学)のお話を聴くことができました。
インクルーシブ教育を日教組でも提唱しています。障害児教育の大きな流れの中で、今求められている教育となっています。
インクルーシブ教育とは…障害や人種などを理由に学校を分けない。どの子も一人の人間として尊重される。(インクルージョン=包み込み)民主主義教育そのものであると言っていい、と堀先生は言われました。私もそのとおりだな、と思います。
「一人の子どもが育つのに、友達は欠かせない。育ち合う、ことがあたりまえの姿」であり、「みんなの中でその子らしく、その子らしくみんなの中に」ということを強調されていました。
2007年4月から特別支援教育が始まっていますが、特別支援の名の下に、障害によって分けられている現実があるのではないか、と問題提起をされました。
インクルーシブ教育実践の1番は、「共に在ること」みんなの中に自分の居場所があること、と述べられました。
市議会のある議員の発言に、「ともに学び、ともに育つ」という理念は見直しが必要ではないか、というのがありました。えっ?!その理念のどこに見直しが必要なとこがあるの?と思っているのですが…子ども同士での育ち合いの中にこそ、自己決定や問題解決する力が生まれてくるものです。学校とは社会性を身につけるところです。だからこそいろんな子どもたちがいてあたりまえなわけです。
保護者の方の思いやいろいろな意見を聴くことができてよかったと思います。
学習会が終わるとすぐに、次はパル法円坂に向かいました。

5時半~稲富進さん・中村水名子さん「ちがいを豊かさに」出版を祝う会に参加しました。
「多文化共生教育の明日を拓く」という副題が付いています。
在日朝鮮人教育を中心に、民族的マイノリティの人権保障をどのようにすすめられてきたのか、が丁寧に書かれています。まだ、全部を読めてはいませんが、これからの教育にしっかりと軌跡として残され、そして継承していかなければならないものだ、ということがみなさんのスピーチに強調されていました。
アジアの歴史と向き合い、歴史認識をしっかり持つことが何よりも大切だと思っているわけですが、その上に、多民族多文化共生教育が確実に実践されていくことを願い、そのために尽力していきたいと考えています。

この日は、「人権・共生教育」が私にとってキーワードとなったようです。
これまでも、そしてこれからも誰一人排除されることのない社会を実現させていくために、私自身も歩み続けていく! 学校がその力を育てていく場になるためにも…