●立場が入れ替わった親と子の片づけ

 
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実家の片付けって難しい、と感じることありませんか?
 
このところ、実家の片付けについてのご相談を何回かお受けしました。
 
高齢の親に安全に暮らして欲しいから片付けを手伝いたいという優しい想い。
 
とはいえ、何度チャレンジしてもうまくいかず、時間だけが過ぎていって全然進まないのが現実。。。ショボーン
 
そうなんですよねぇ。
 
自分がそこに住んでいただけに、昔の光景を思い出し、あの頃は片付いていたとか、なんであんなにモノが増えてるんだとか、積み重なってて危ない、通れないなどいろいろ思うところありますよね(;゚ロ゚)
 
だから余計に、もっとよくしたい、生活しやすく片付けなくちゃという想いがあふれてしまうのだと感じます。
 
でも、一番大事なのは
 
そもそも、親は片付けたいと思っているのか
 
ということ。
 
ここを置き去りにして、片付け手伝ってあげるって言ってるのになんで片付けないの?といったバトルになるケースが多いのではないでしょうか。
 
まず最初に、ご両親と片付けの点で困っていることはないか、どうしたいと思っているか、などフランクに聞いてみてください。
 
「散らかってるからダメ」といった責めモードではなく、純粋に気持ちを話してもらいましょう。
 
高齢になるにつれて、変化を嫌がることがあります。
 
こちらとしては良かれと思って片付けたことが、「今までと違う風景」になってしまい、ありがた迷惑になってしまうこともびっくり
 
親が何を望んでいるのか、どのあたりをゴールととらえるか。
 
そこを具体的に聞くことが大事☆彡
 
その上で、こちらの想いを「自分を主語にして」伝えましょう。
 
たとえばモノが積み上がっていて、地震のとき落ちてくるから危ないとか、床にモノが置かれていてつまづきやすい。転倒して骨折とか大変なことになっちゃう、などなど、子ども側が心配していること、いろいろありますよね。
 
自分を主語にしてというのは
「地震でモノが倒れてきて下敷きになったらと、わたしは心配している。だからそれをどけて安全な環境で暮らして欲しい」といったような、わたしはこう思う という話し方。
 
よくやりがちなのが、「あなたのために」片付けてあげるんだ、という言い方ですが、それは絶対にやめましょう。
 
恩着せがましく受け取られがち。
かえって話がこじれてしまうから。
 
親の想い・困りごとと子ども側の想いの折り合いがつく着地点を探してみてくださいね。
 
この話し合いは時間がかかるかもしれませんが、この折り合い抜きで一方的に片付けを始めてしまうと、後で行き違い・すれ違いが発生して意固地になり、かえって進まなくなってしまいます。
 
相手の話を聞き、受け止めて(理解はできなくても)あげると、相手も気持ちが落ち着きます。
 
するとこちら側の話を聞くモードになってくれる。
 
お互いに聞く態勢にもっていくことを心がけましょう。
 
 
高齢の親との片付けって難しい。
それはわたしも自分の親とのやりとりで実感しているところです。
 
高齢者ならではの配慮すべき点はありますが、年齢が上がっても結局は「親」と「子」の片付けなんですよね。
 
自分が親の立場で、子どもとの片付けに悩み、講師の資格を取った親・子の片づけの知識。
 
自分が「子」側で親の片付けをサポートする立場に入れ替わっても通用するスキルなんだと実感しています。
 
人に対してどうアプローチしていくか。
それは大人でも子どもでも同じなんだな、と。
 
ご相談者さまは「人生相談のようですね」と笑っていらっしゃいましたが、たしかにそうかもしれませんね(^^ゞ
 
このご相談のあと、お母様と話して着地点は見つかり、わずかではありますが片付けが進んだようです。ヨカッタ
 
体調を見ながら無理のないペースで頑張ってくださーい。
 
 
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東京・港区 
親・子の片づけマスターインストラクター
整理収納アドバイザー
野村高子(のむらたかこ)
オフィシャルホームページ 

https://home-and-family.jp/

ブログ ( 週1回 更新)
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