● 子どもをコントロールしていた自分が変われた理由③~親・子の片づけストーリー~
港区の、親・子の片づけマスターインストラクター&整理収納アドバイザー野村高子です。
ご訪問ありがとうございます。
暗黒時代3日目、最終回です(1日目はコチラ)(2日目はコチラ)
叱っては後から反省、の繰り返しだったあの頃、出口が見えなかった。
とにかく、ちゃんと育てなければ、という責任感と、私がしっかりしなければ、というプレッシャー。
それなのに、思うようにならない。どうしていいのか分からない。
他の保育園ママたちは、優しく子どもに接したり、時間にも生活にも余裕が感じられるのに、自分は、、、なんて、比較しては落ち込んだり。
家に帰れば、わが子はまるでヘンゼルとグレーテル状態!
動くたびに、モノをあっちへポン、こっちへポンと置き去りです。
朝、家を整えてから仕事に出ても、あっという間に散らかって、余計に家事に時間をとられてしまう。
日々の暮らしの中で、一番悩ましかったのが、こうした「必要のない時間を取られること」。
そして、一番、生活に密着していて、目にする範囲の広い「家の散らかり」でした。
さらに悩みとイライラが加速したのが、整理収納アドバイザーの資格を取ってから。
なぜなら、「アドバイザーのくせに、自分の子どもすら片づけが出来るようにさせられない」と思ったからです。
かなり試行錯誤し、一瞬はうまくいったように思えても、すぐまた散らかり生活に戻り、叱る の繰り返し。
もう、へとへとでした。
そんなときに出会ったのが、親・子の片づけインストラクター2級認定講座。
正直なところ、私は、子どもがうまく片づけてくれる、魔法のような「片づけ方」があるに違いない、と思い、受講したのです。
冷静に考えれば、そんな魔法なんて存在しないのですが(苦笑)、当時はそこまで考える余裕もなく、文字通り、飛びついたのでした。
受講中、まるで神が降りてきたかのようにハッとしました。
「うちの子、ちゃんとできてたんだ!」ってことに。
自分の求めるレベルじゃなかったから、気づかなかった(認められなかった)だけなんです。
そして、子どもにすまない、という気持ちでいっぱいになり、涙をこらえながら後半の講座を聞いていたほど、子どもに会いたくて、会って謝りたくなりました。
子ども側からすれば、
ちゃんとやってるのに、全然、ほめてくれない
どこまでやれば、「いいよ」って言ってくれるの?
あんな風に言われたら、やる気なんで出ない
どうせ私はだめなんだ
なんで片づけなきゃいけないの?
といったところでしょうか。
出来ていることはスルーし、出来ていないところばかりをフォーカスし、叱責していました。
自分がやられて嫌なことは、相手にもやっちゃいけない、と子どもに言っていたけど、自分がやっていて、、、
ということは、裏を返せば、自分がしてもらって嬉しいことは、相手にもしてみたらいいんじゃないか。
出来たところをきちんと認めたら、子どももやる気になってくれる。
そう思い至った時、ずっとしまってあったであろう、自分の子どもの頃の感情に気づきました。
「私は認めて欲しかった(のに、してもらえなかった)んだ」ってことに。
仕組みだけ、いくら作ってもダメな理由が分かりました。
だから、この講座では、片づく仕組みづくりだけではなく、子どもへの関わり方・声のかけ方なども併せて教えてくれたんです。
その後、自分で言うのもナンですが、私は激変しました。
やって当たり前とは思わず、やったことはまず認める
その上で足りていないところは、やってもらうようお願いする
やる気を後押しするような言い方をしてみる
私の基準・常識で判断しない
子どもの都合も考慮する
などなど。
最初は難しいと感じることがほとんどでしたが、相手を変えるのではなく、自分がまずは変わろう。
そう思ってやってみたら、だんだんと、子どもがやってくれることが増えてきました。
また、少しずつ自信を取り戻してきたらしく、自分の意思を主張するようになってきたんです!
さらに、「あれやりたい」と意欲も出始めてきた!
まだまだ、私も子どもへのかかわり方に、日々、奮闘していますが、確実にわが子との絆が深まったし、素直に言いあえることが増えてきたと感じています。
私のきっかけは片づけでしたが、気になるものがあれば、とにかく、参加してみることをおススメします。
学ぶのでもいいし、同じ思いを持つ人と語りあうのでもいいし、話を聞いてもらうのでもいい。
行動することで、きっと、出口に通じる光は見えてくると信じています。
出口のないトンネルはない、というけれど、本当にそうでした。
今回、ムスメがサプライズでお手伝いをしてくれて、それに素直に反応できた自分を見直しました。
出来ない部分にフォーカスしていたのは、自分に対しても同じでしたから、嬉しくて。
それで、あえて、黒い時代のことを思い返して書いてみました。
少しでも参考になったり、自分ひとりじゃないんだって気が楽になったりしたら、幸いです。
お付き合いくださり、ありがとうございました。
お読みいただきありがとうございます。
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