この年、平成元年の6月に美空ひばりが亡くなり、大きな話題に。
ひばりに特に思い入れは無いのだが、ワタクシが物心ついた頃にはひばりは既に「大物歌手」で、歌唱力に加えてその存在感と振るまいが「大物」であった。
52歳という若さで亡くなった事に今更ながら驚かされるわけですが、この回のレコ大を改めて見たら、ひばりの死が芸能界において、いかに衝撃であったかが伺えます。
まず急遽「美空ひばり賞」が制定されたのが凄い。
受賞者は松原のぶえ。
多ジャンルで活躍した歌手の賞でノミネート対象が演歌歌手オンリーなのは引っ掛かるのですが、それよりも問題は大賞で、ひばりの没後に売れた「川の流れのように」とWink「淋しい熱帯魚」の一騎打ちで受賞したのはWinkなのだが、表彰が行われた直後に、審査会場から「主催者側より緊急動議が出され美空ひばりさんに特別栄誉歌手賞が」との一報が。
そして大賞歌手Winkの目の前で関係者に表彰が行われたという、いかにも当時の芸能界らしい展開がございました。
実際に当時の局スタッフは大賞ひばりを想定して演出プランを練っていたそうで、何せ翌年から大賞が「歌謡曲・演歌部門」と「ポップス・ロック部門」に別れた位だから混乱が伺えます。
視聴者側にはどうでもいい事なのだが芸能界の内輪では「事件」だったのでしょう。
それにしても特別栄誉歌手賞なる、とってつけたような名称が可笑しい。
ちなみに大賞受賞のWink、そんな混乱した状況の中でも冷静で…てゆーか、ほぼノーリアクション。
Winkですからね。
内心、二人とも必死だったらしいのだが…