ムード歌謡のコーラスグループの共通点。
それは必ずと言っていいほど、二枚目のリード・ヴォーカルと、そうでない連中(笑)何人かで構成されていること。
そしてもう一つ、リーダーが絶対的権力を持っていること。
夜ヒットでのメドレーがそれを如実に物語っています。
アグネス・チャンの歌を唄うのは、リード・ヴォーカルの人。
しかしアグネスにマイクを渡すのは…
リーダー(笑)
美味しいところはリーダーが持っていくのです。
これは内山田洋とクール・ファイブもそうでしたね。
昔から前川清さんはソロ歌手として独立した方が儲かるだろうにと子供心に思っていたら、やっぱり独立しちゃった(笑)
まぁ人気についてはリーダーシップによるところも大きいのかもしれませんが。
そんなハッピー＆ブルーのリーダー、敏いとう。
この人について調べてみたのですが…正直、よく分からない(笑)
青学の経済学部を出た後に何故か日大の獣医学科を卒業、作曲家・遠藤実の愛犬を診察したのがきっかけで芸能界入り…ここがまず分からない(笑)
そして1985年頃の夜ヒットDXにフランク・シナトラが出演した時、シナトラのボディーガードをしてたのが何故かこの人。
シナトラとどうやって知り合ったんだか…それもよく分からない。
さらに近年は選挙に国民新党から出馬して落選したりして、まぁ話題には事欠かない人ではあります。
そして敏いとうがグループの顔としてスカウトしたのが、リード・ヴォーカルの森本英世。
アニメファンの方はご存知でしょうけど、あの「タイガーマスク」の主題歌を唄ってたのが、加入前の森本さんだったのです(新田洋名義)
そんな敏いとうとハッピー＆ブルー。
代表作は「わたし祈ってます」「星降る街角」「よせばいいのに」…悔しいかな、全部知ってる(苦笑)
そして今回唄うのは「我慢できないわ」
曲名の由来は、作曲の三浦さんという方が8人家族で、朝はトイレに行く順番が大変だから、我慢できないわ…汚ねぇ由来だ(苦笑)
ちなみに「よせばいいのに」は、なかなかヒットが出ない三浦さんに対して父親が「よせばいいのに」…本当かネ(笑)
さて歌ですけど、森本さんは確かに美声です。
しかし…どことなくいやらしい(苦笑)
「タイガーマスク」の時と美声は何ら変わらないのに、なぜいやらしいのか(笑)
詞と唄い方が違うだけで印象が大きく変わるものです。
ちなみに敏いとうと残りのメンバーはバックで「ドゥーワー」(笑)
「妻になりたい…妻になりたい…あなたの妻に…」
一緒になれると信じてて２年も待つ身は辛いのよ…いかにも盛り場が好きなおじさん好みの曲。
今時の女の子の発想ではないですね。
しかし「もう我慢…もう我慢…我慢できないわ…」…ねっとりした歌声とメロディが耳について離れない(笑)
これがムード歌謡の怖いところなのですね。
次第にクセになって、ついには自分で唄ったりして…くれぐれも皆さん、ムードコーラスにはご注意下さい(笑)
夜ヒット、続きはまた。