子どもがテストで思わしくない結果だったときに「次からは本気で頑張る」なんてよく言いますよね。
もっともまだまだ精神的にも弱い子どもの言うことだし、その瞬間がモチベーションのピークでいつの間にかトーンダウンしていったり、「本気」のはずなのに見通しが甘々だったりすることも多いです。
そもそも「本気」といっても、人間の心の中は他の人からは見えないし、意識に個人差ありますからね。
それまで全く学習習慣がない子だと週2で30分くらい勉強しただけで本人の中では「めっちゃ頑張った」となってたりしますし。
ほとんどの場合、次のテストの結果をみて、いい点数がとれてたら「あぁ今回は頑張ったんだな」と判断するくらい。
逆に、本人的に頑張ってる意識がなくても点数がとれてたら「よくやったね」と評価されるのが現実でしょう。
学習の場合はしっかりやればそれなりに結果はついてきやすいものではあるけど、家族だったり、学校や塾の先生も結果のみで判断するのはちょっと寂しいかなとも思います。
心の中は見えなくても、「行動」でその本気度が垣間見えることもありますからね。
個人的な判断基準としては「その子にとって勉強が最優先事項になっているか」ですかね。
例えば、「学校や塾の課題などの日々のノルマが終わるまではゲームやスマホは触らない」とか。
まずは勉強でやるべきことをやってから自分のやりたいことをするというのが「本気でやる」のスタート地点だと思っています。
大学進学を目指す子の多い高校であれば、学校の課題や英語や古典の予習、他に塾の課題、自分なりの学習などをこなしていれば、それだけで夜遅い時間までかかることも結構あるはず。
そうすると、ある意味「自分のお楽しみ時間」はとれたとしても就寝前の1時間ちょっとだけなんてことになると思うんですよねえ。
それがいいか悪いかはともかく、受験勉強に本気で取り組むというのはこういった状態が続くのを甘んじて受け入れることではないでしょうか。
なかなか難しいかもしれないけど、部活の練習でアップアップになるようならそちらをセーブする方向で顧問の先生に相談してみてもいいと思います。
テスト前だけ学習時間を増やしても、それでアップするのはおそらくごくわずかだし、履修内容の難易度が高くなるにつれおっつかなくなりますからね。
また、学齢期のときに受験勉強に真剣に向き合わなかった人が「学歴なんて社会では何の役にも立たない」と近視眼的な発言をするのは決してかっこよくはないものです。
少なくとも東大や京大出た人が同じことを言うのと受け取られ方は全然異なってくるでしょう。
得になるかどうかはわからないにせよ「損」はまずないですし。
お年寄りへの「若いころにしておけばよかったこと」というアンケートで「勉強」はいつの時代でも上位。
頑張ったからといって希望通りにいくのが限らないのが受験でも、幸いなことに階層のバリエーションはそれなりにあるので、選択肢は確実に増えます。
よく「失敗を糧にすればいい」なんて言い方もされるけど、しっかり準備してそれでも失敗した場合と、準備を怠った失敗とでは残るものが違いますからね。
「宇宙兄弟」のムッタが言うように「本気の失敗には価値がある」と思います。
「本気で」成績を上げたいと思ったなら、普段の行動の優先順位から考えてみてはどうでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
一宮市大和町妙興寺の次世代型自立学習塾e-Study
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