うちの塾内には生徒への貸出用に単行本のマンガはいろいろ置いていますが、雑誌は普段は立ち読みだけ。
ただ、先日コンビニでビッグコミックスピリッツをパラパラめくってみた際になかなか面白くなりそうな新連載が始まっていたので、久々に購入してみました。
笠原真樹「夢なし先生の進路指導」
元キャリアコンサルタントの高校教師、高梨律。
進路指導のときに生徒の「夢」に対して、現実的なデータや世の中の実情をつきつけて、生徒の覚悟を問うところから「夢なし先生」と呼ばれている、そんな彼が主人公の物語。。だそーです。
仕事柄、先生ものはついつい手に取ってしまいます。
リアルな進路指導って普通科高校では「どこの大学に行くか」みたいな話がメインになるけど、第一話を読んだ限りだと大学選びというよりは子どもが夢見るいろんな職業の現実を描いていく感じかもしれません。
ちなみに第一話は成績はMARCHの推薦基準を満たしているのに、声優になりたい女子高生とのやりとりから始まります。
大人視点だと「大学通いながら声優目指せばいいじゃん」と思ってそうアドバイスしたくなっちゃいますが、高梨は生徒の希望を否定したりはしないキャラのよう。
そのかわり、彼なりにいろいろ調べて↓のように声優業界の実態はしっかりつきつけます。
声を出すだけで特殊な資格や勉強も不要そうで、参入障壁も低く見えるからアニメファンの子が声優にあこがれるのも理解できるけど、放送枠は限られていている上に定年退職もない世界だから増えていく一方のライバルたちとすくないパイをとりあうレッドオーシャンな業界。
今や女性声優なんてアイドル並のビジュアルであることが売れっ子になる条件の一つみたいになってるし。
結局、この女子生徒は声優の養成所(という名の専門学校)に入って、その道を目指すわけですが、危惧されたとおりに業界人の食い物にされどんどん堕ちていきます。
そして、現実を知って落ち込む彼女の前に高梨が現れて。。というところまでが第一話のストーリーでした。
おそらくここから高梨が救いの手を差し伸べるストーリーになるんでしょう。
作品紹介のHPでは「夢を追い、のちに夢破れ、どん底の中でも諦めない生徒がいれば、卒業後でも手を差し伸べ、『諦めるための授業』を行う」って書いてありましたから。
『諦めるための授業』というフレーズがちょっと気になりますよね。
ストーリーの肝もこのあたりになりそうです。
まだ第一話だけしか出ていないので何とも言えませんが、主人公の雰囲気的には同じスピリッツで連載されている「二月の勝者」に登場する中学受験塾講師黒木の「高校生進路指導バージョン」といった印象ですかね。
今後の伸展次第ですが、何かと参考になりそうだったら、単行本が出たときに塾の本棚に加えてみようかと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
一宮市大和町妙興寺の次世代型自立学習塾e-Study
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