自習のやり方も生徒によって様々。
上位層だとわりかし自分に必要なことを見つけてやれる子が多いですが、中下位層だとちょっとピントがずれていることも珍しくありません。
なんていうか、「勉強してやるんだから、やることについては自分の欲望の赴くままにさせてもらうぜ」みたいな感じ。
例えば、中学校の定期テストのときの提出物に「自学ノート」を求めてくる科目や先生も中にはいます。
「自学」ということで、中身は本人がフリーで決めるもので特に指示はなし。
それ自体は別に悪いことではないと思います。
定期テスト前の塾の教室開放時にそちらに取り組んでいる子もいますが、中下位層だと「テスト前にそれやる??」みたいなこともまあまあありますね。
一番多いのは「教科書まとめ」をやってるパターン。
なぜこれをやりたがるかの理由は想像つきます。
「あまり頭を使わなくていいから」。
全く無意味ではないにせよ、ほとんどがページを埋めるために手を動かすだけで、思考する手間はないため、頭を使うことを面倒がる子にとってはむしろ気がラクなんですよねえ。
体裁もそれっぽくなるし。
テスト前に「教科書まとめ」をやってる子には「今の時期は問題を解いていくのが大事だから、ワークの解き直しをノートにやっていこう」と伝えるようにしています。
あとは「好きな教科に偏った学習」。
苦手科目って問題を解こうにもなかなか進んでいかずの面白くないですからね。
その点、得意科目だと問題集もサクサクやれて、「勉強した感」は味わえます。
得意科目を作っていく学習が大切なときもありますが、全体の得点を伸ばすには苦手科目の克服は避けて通れないところ。
そこを逃げ続けていることが成績が沈んでいる要因になっている子も少なくありません。
苦手な科目をほったらかしにしておくとそのツケはどんどん溜まっていってしまします。
そこに向き合う意識を持つのがまずは第一歩なんですけどね。
「自習」って「なんでも自分の好きな学習をしてOK」というイメージが強くて、それも間違いではないにせよ、せっかく学習するなら、やはり「成績向上のために本当に必要なこと」をするのがベター。
それを見極めれなかったり、つい自分のやりたいこと、ラクな方に流れてしまいがちになるのはもったいないもの。
そう考えると、中下位層には自習(あくまで学校課題など一通りこなしたうえで)の際にも「じゃあ次はこれをやっていこう」とある程度指示を出してあげる方がいいでしょう。
テストの点数があがり、コツをつかんでくれば、そこからはたぶんそのへんも自分でコントロールできるようになってくるはずですからね。
本当の意味で自習が出来るようになるのはそこからだとも思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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