今日は愛知県の公立高校入試。

今年から制度が変わっただけでなく、日程も2週間ほど繰り上がって中学校などでもいろいろバタバタだったでしょうが、入試当日になってしまえば、本人以外に何かをできることはありません。

塾講師としても生徒の健闘を祈るだけです。

ということで、あまり受験勉強に関係ない話でも。

先日、漫画家の松本零士さんが亡くなったというニュースがありましたね。

アニメ化されたものだけでなく、「男おいどん」や「戦場まんがシリーズ」など多岐に渡るジャンルでヒット作があるけど、代表的なものはやはり「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」、「キャプテンハーロック」といった乗り物にのって宇宙を旅する物語でしょう。

以前の記事でも「子離れできるかどうかの不安」について書いた記事で映画版の「さよなら銀河鉄道999」の動画を引用したこともありました。(↓にセルフリブログ)

999は自分も小学生くらいのときに夢中になって観ていたんですが、はるか未来の話なのにデザインが蒸気機関車なのってよく考えたらちょっと不思議ですよね。

実際に作中でも他の銀河鉄道はリニアや最近の新幹線のようなフォルムで描かれています。

でも、「もし、999もそういったデザインで描かれたとしたらあそこまでヒットしただろうか」というと、おそらくあのような情感は出せずに、多くの人に長く心に残るものにならなかったと思います。

説明的なことを言うなら、元々が宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」がモチーフになっているからあの時代の汽車のイメージをそのまま引用したというのもあるでしょう。

また、母を失った少年が機械の体を求めてアンドロメダに向かう姿に、高度経済成長期に金もコネもなく、夢だけ持って夜汽車に乗って上京する若者を投影したという部分もあったかもしれません。

ノスタルジーとか温かみの要素も醸し出せますしね。

結果的にそれで多くの若者の心の琴線に触れたわけだけど、この「なぜ999が蒸気機関車のデザインでないとダメなのか」「なんとなく」でも察せるようになることは大事なのかなとも思います。

日本人独特の感覚ともいえる「侘び」「寂び」を感じ取ることなんかも同様でしょう。

特に将来的に商業デザインなどに関わったりするなら、様々な要素を鑑みつつ、よりたくさんの人の共感してもらえるようなデザインに落とし込んでいくセンスも必要ですからね。

こちらのブログではよく「現代文の学習が後回しになるのは仕方ない」とか「小説の読解問題は特にやらなくてもOK」なんてことを書いてきましたが、小説などを読むことでこういう情感を感じ取ったり、行間を読み取れるようにしていくことは、国語の読解問題を解くのに役立つだけでなく、人生を豊かにしてくれるものな気がします。

うまく言葉にできれば、それに越したことないけど、最初はそうでなくてもいいかな。

本当に受験勉強とは何の関係もない話になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



一宮市大和町妙興寺の次世代型自立学習塾e-Study

http://www.e-study.school


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