塾は三連休中日の昨日だけお休みだったので、松坂屋美術館で開催されている「吉村芳生展~超絶技巧を越えて」という展覧会を観てきました。
YouTubeとかでもたまに見かける鉛筆画のハシリみたいな人。
鉛筆といってもモノクロだけじゃなく花を扱ったカラーのも結構あってサイズも割と大き目なのに、ちょっと離れて見たら写真と見まごうばかりのクオリティ。
唯一撮影OKだった作品が咲き誇る無数のコスモスを描いたコチラ。
この作品の製作途中で亡くなったため、元の構想の3/4程度のスケールですが、縦2メートルちょいありました。
色鉛筆で、ですよ。
あと有名なジーンズのモノクロのものも製作過程の図と一緒に展示されてました。
そちらは撮影不可だったため、購入した解説本の該当ページを紹介すると
右側が完成品。
で、左側の黒い部分はパッと見では影の部分を点で描いただけのように見えるかもしれないけど、実は全て数字。
写真を引き伸ばしたものを細かいマス目(一辺2.5ミリ)に分割し、それぞれのマス目部分の色の濃淡を1~9段階に分けたもの。
その評価した数字に従い、塗り分けることでリアルな質感が表現されたというわけです。
ちょっと偏執的な部分がないとできないくらい途方もない作業だったでしょう。
当日券大人一枚1000円分の価値は十分ありました。
11月20日までやっているので名古屋近郊にお住まいの方は足を運ばれてもいいのではないでしょうか。
「一つ一つ塗りつぶしていく」という意識は受験勉強にも通じる部分はあると思います。
特に大学受験となると膨大な量の暗記や問題演習などで苦手な単元や穴を少しずつ減らしていくことが必要。
吉村芳生のジーンズの作品のように全体を俯瞰しつつ、細部も一つ一つ分析して、それぞれ対策していかないといけません。
かかる時間は中高の6年間。
中学受験する場合はさらに3年くらいプラスされますが、いずれにせよ「ラストにまとめて一気に」というのは無理。
そしてタイミリミットがきたら嫌が応にも提出です。
この期間は目の前のイベントや授業の予習復習に追われてしまうことも多いだろうし、そのきつさに途中で手を抜いてしまいたくなることもあるでしょう。
しかし、その最後の集大成として大学入試という作品にチャレンジするイメージを持っておくと少しは踏ん張れるかもしれません。
長期戦を覚悟の上に各個撃破していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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