中学生だと英語の文法の問題演習やテストで一番総合力を問われるのは英訳問題だと思います。

大体、単元のドリルの最後の方に出てきますよね。

基本的には問題集だと単元の文法事項が理解できているかを確認するために、その部分の正誤に注目しがちですが、英訳問題では他の箇所で落とすこともしばしばあります。

例えば、「車を運転する」なんて表現は❛drive a car❜ですが、❛drive car❜と不定冠詞の❛a❜を落としていたり、「友達と一緒に」だと❛with my friend❜とするところを❛with friend❜と所有格の❛my❜が入っていないなんてパターン。

日本語って省略が多いけど、その省略されている部分を英訳しないままにしちゃうんですね。

一見大したことのないミスに見えるし、本人も往々にして「あ、ちょっと忘れてた」なんて軽く思いやすいですが、こういう英文を作ってしまう子で平均点以上とれる子はほとんどいません。

確かに日本語訳の方に❛a❜を表す「一つの」という言葉も❛my❜を表す「私の」という言葉も入っていないので、「抜け落ちても仕方ないかな」と感じるかもしれないけど、コンスタントに学習している子たちなら、日本語訳になくても自然につけることができる表現。

普段から音読や問題演習していく中で❛drive car❜とか❛with friend❜なんて英文はお目にかかることないですからね。

日本語訳の方にその単語を意味する言葉が入っていないため、ほぼ感覚的なものではあるけど、出来る子たちだとなんかの気の迷いでそういう表現を書いてしまったとしても、どこかリズムの不自然さや居心地悪さを感じて、修正できるもの。

理屈はいくつか考えられるかもしれませんが、日本語訳で省略されてるってことはそれ以前に「当たり前のようにつけれなきゃダメ」なわけです。

単元ごとに学習する文法の選択問題や空欄補充問題なんかは対応できても、英訳問題ではボロがでます

だから、この手の部分が抜け落ちた英文を書いてきてしまう子のバックグラウンドに音読不足、演習不足が透けて見えるし、それゆえにテストでも低迷しがち。

せめて問題演習を丁寧にやっていれば、ちょこちょこ同様のパターンを重ねることで気付けるようになりますが、「ちょっと忘れてた」くらいの感覚で赤ペンで解答写すだけの作業しかしてないと同じ形でずっと間違え続けますね。

「ちょっとしたミス」にみえても、根は結構深いから、過小評価されがちな間違え方といえるでしょう。

塾講師としては新規の塾生でこういった解答をしているのを見かけると、「あ~、あまり勉強してないんだなあ」と成績を上げるのに時間がかかるのを覚悟せざるをえないですが、おうちで答案を確認してこういう不正解のしかたをしていたら危機感もった方がいいかもしれませんね。

先ほども書いたように日本語訳で省略されている表現な分、ある程度感覚で補えるようにならないといけないところなので。

このへんは選択問題や空欄補充問題だけでは対応できない部分でもあります。

日頃からの音読、一文をしっかり書いていくような学習を積み重ねて、日本語訳で省略されている部分も自然に英文に変換できるような感覚を身につけていきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



一宮市大和町妙興寺の次世代型自立学習塾e-Study

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