「子どもにどの程度の成績を望むのか」はご家庭によって違ってくると思います。
「子どもの好きな道に進んでくれればいい」と放任したとしても、ボロボロすぎては本人も保護者もきつくなるだけですからね。
そんな中でもしばしば耳にするのが「真ん中くらいならそれでいい」とか「平均点をとれていればいい」という言葉。
日本人らしいといえばらしいです。
平均点といってもテストの難易度によってバラつきはありますが、一般的な公立中の中2の定期テストくらいだと60点前後でしょうか。
これだと正直「まだまだ穴があるな」というイメージですね。
基本中の基本はとりあえずできるけど、ところどころ知識に抜けがあるし、応用問題には対応できていないことがほとんど。
テスト前でのやり込みや普段の学習が甘いといっていいですね。
この状態だと単元が進むと、だんだんと理解できないことが増えてくる可能性が結構あります。
塾講師的には「平均点前後というのは全く安心できるものではない」と思っています。
平均点といっても20点、30点でそこを大幅に下回って足を引っ張る層もいてのもの。
ちゃんとやってる子は75点以上はとってきますからね。
また、「平均点でいい」と言ってるところでも、大学などにはそれなりに進学させたいと思っていたりするものですが、高校入試で偏差値50で入れる高校は決して進学校ではないので授業内容もそれなりの大学を目指したカリキュラムになっていないことが多いです。
高校入試の偏差値50は大学入試だと偏差値40~43くらいの換算でしょう。
それでは現実的には「ほぼ誰でも入れるような大学にしか合格できない」ということになります。
もちろん高校での頑張り次第ですが、カリキュラム的にハンデがあると上限もそこまで高くはなりません。
そう考えると「中学での定期テストで平均点」とその時点で保護者がそこから想起するイメージとのギャップはまあまああるのかなと思います。
「平均点はとれてる」と言われると、危機感を持ちにくいかもしれませんが、大学までいきたいなら、本人も保護者も「それではむしろヤバいゾーンに近い」くらいの感覚を持っておいた方がいいですね。
「平均点でヤバいなら、世の中にはちゃんとやれてない子の方が多いってことになるんじゃね?」と思われる人もいるかもしれませんが、これは実際にそうです。
公立中だと「ちゃんとやれてる子の方が圧倒的に少ない」と思います。
取り組み方に及第点をあげれるのは全体の3割あるかないか。
だから、逆に言うと、平均点から浮上するのは難しいことではありません。
「ちゃんとやればいいだけ」ですから。
基本はある程度やれているので、しっかり学習を積んでいけば、半年くらいで3割以内にはたぶんいけます。
塾講師視点だと、受験勉強的には公立中学での「平均点」は「黄信号」となります。
ちょっと踏ん張って学習に取り組んで、そこから浮上できるようにしていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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