某大手フランチャイズの個別指導塾のキャッチフレーズで「やる気スイッチ」ってありますよね。
確かに、人間は本気でやる気になって物事に集中できたときはそうでないときよりもずっと大きな成果を上げることができます。
大人であればそういうことの一つや二つ今までの人生で身をもって体験してるので、保護者としては我が子が勉強に対してそういうモードにはいってくれれば、成果が上がるはずって思いますよね。
そういう意味で「やる気スイッチ」というのは「集客的な意味で」すごく保護者に刺さる優秀なキャッチフレーズだと思っています。
うちの塾でも新規の面談でお母さんから「やる気スイッチが入ってくれれば・・・」なんて言葉もよく出てくるし、結構浸透しちゃってる感じです。
でも、何でスイッチが入るかなんかなんて人それぞれで違いますからね。
ちょっと一言アドバイスするだけでやるようになる子もいれば、こちらが何を言おうが、何をやらせようがなかなか心が動かない子も少なからずいるのが現実です。
だから、世の中にある多くの塾の講師がそれで手を変え品を変え試行錯誤しまくってるわけです。
くだんの「やる気スイッチ」のところの講師はほとんど大学生のアルバイトだと思いますが、専業にしている大の大人ですら難しいことを彼らが簡単にできるとは思えないんですけどね。。っていうか、ほぼできないと確信してます。
だって、その「やる気スイッチ」でかつて教室長やってた人自身が「いまだにやる気スイッチってなんなのかわからないんですよ」なんて言ってるのを聞いたことがありますから(笑)
って、今回の記事で別にその大手フランチャイズの個別指導塾の批判をしたいわけではないんです。
誇大広告くらいには思ってますけど(笑)。
中学生や高校生にとって勉強はいってみれば仕事みたいなもんですよね。
大人にとって仕事って「やる気になったら一生懸命やる」とかそういうものではないはずです。
労働の対価として給料をもらってるからとかいろいろ理由はあるかもしれませんが、基本的には「やらなければいけないからやる」というスタンスで働いている人が多いと思います。
それと同様に中高の成績上位層だって好きで勉強しているわけではありません。
6年間アドレナリンをバリバリだし続けてやれる子なんてむしろ少数派でしょう。
苦しくて投げ出したいことだってあるはずですが、それでも彼らは「勉強や~めた」とはなりません。
なぜなら、大学入試という目標のために彼らにとってはそれが「嫌でもやらなければいけないこと」だという認識があるからです。
「いい大学にいきたい→そのためには勉強することが必要(勉強しなかった場合は合格しない)」
この2段論法を理解できない人はいないと思いますが、勉強する子としない子の間にはそこに対して、まじめに取り組むか目の前の誘惑に負けて遊んじゃうかの違いがあるだけ。
こちらのブログで何度も書いていますが、受験にはタイムリミットもあるし、出題される範囲も決まっています。
目標に向かって、たとえイヤイヤだとしてえもコツコツ勉強している子たちがいるのに、「スイッチが入ったら」なんて考えること自体が甘々だと思いませんか。
東進ハイスクールの林修先生ではないですが、やるなら「今でしょ」ってことです。
「やる気にならなくてもやる」、この姿勢で学習に取り組んでいきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
一宮市大和町妙興寺の次世代型自立学習塾e-Study
にほんブログ村に参加しています。
よろしければ、↓のバナーをポチッとお願いします。
にほんブログ村