こんにちは。野本由美子です。
先日、私の占星術の師匠である
まついなつき先生が亡くなりました。
亡くなった時、
ちょうどニューイヤーセッションで
ご予約をたくさん頂いていたこともあり、
また、気持ちを言葉にするのが、
まだうまくできないな、
と思って、なかなか綴ることができずにいました。
でも、このことはきっと、残して置いた方がいい、
と思うので、綴っていくことにしました。
まつい先生との出会いは、
会社員で育児休業中の2010年。
会社員時代、
「占いに頼るなんて、弱い人のすること！」
とアンチ占いだった私。
そんな私が、
育休という、社会から会社から離れる経験をして。
「私はこれからどうやって働いて行けばいいの？」
と迷っていた時に、
初めてまつい先生の鑑定を受けにいきました。
当時、仲良くなった人たちが、
気軽に「占い」というものに行っているのみて、
私も「今後の指針を知れたらいいな」
と軽い気持ちで足を運んだのでした。
あの難しそうな図から、
私の強みやら今後の方針やらを、
わかりやすい事例や、
ユーモアを交えながら伝えてくださる姿に、
すっかり興味津々で！
それから何度か、
先生の元に足を運ぶうちに、
「こんなに観てもらうくらいなら、
自分で読めるようになったら早いかも！」
と初級講座に行ったのが、
占星術を学んだはじめでした。
初回のときに、
「野本さんは、とうとう
勉強し始めるんだねえ」
とニヤリとされた先生の顔が、
今でも思い出されます。
講座は、予想以上に面白かった！
それまで「星占い」というと、
「自分の性格のタイプがわかるもの」
という印象だったのですが。
私が心をワシヅカミにされたのは、
ホロスコープから、
「外見の印象も読み解ける」
ということでした。
私の見た目星座は「いて座」なのですが、
テキストの「いて座の見た目」のところに、
・健康的
・きさくに見られる
・ゆえに道を聞かれやすい
・大丈夫そうに思われて、放っておかれやすい
って、私がこれまでの人生で、
言われてきたことが書いてあって！！！！！
「星って人の見た目までわかっちゃうの！？
しかもめっちゃ当たってない！？
すげーーーーーーーーーーーーー！！！！！」
と大感動して。
そこから占星術の魅力にハマって、
学びを深めて行ったのでした。
とはいえ「自分のことが知りたい」
と学び始めた占星術。
その後、お仕事にするなんて、
全く思ってなくて。
その2年後くらいかな、
「占星術の講座、やってみたら？」
というきっかけを頂いたことから、
あれよあれよというまに、
仕事になっていって。
自分でお客様の星を詠んだり、
講座をするようになってからも、
年に1回くらいは、
まつい先生の講座や鑑定に伺っていました。
行くたびに、
「そんな解釈もあるのか！」
「この視点は新しいなあ」
「わ！まつい節だ！笑」
なんて、新たな発見の連続で。
まつい先生にお会いするたびに、占星術が好きになる、
そんな感覚がありました。
まつい先生に最後にお会いしたのは、
2019年の6月。
これまで事業の相談ばかりでしたが、
初めて、
「夫婦関係と子育てというテーマでお願いします」
と鑑定のお申し込みをしたのでした。
それまでの先生の鑑定は、
私の話をサクッと聞いて、
あとの時間内は
ずっと先生がホロスコープからの情報を伝えてくれる、
という印象でした。
でもこの時だけは、
私が席につくやいなや
まだ何も話してないのに、
私の状況をピタリと言い当てて。
「で、野本さんは、どうしたいの？」
って、まつい先生の鑑定で初めて、
「星はこう言ってるけど、あなたはどうしたいのか」
って聞かれたんですね。
意外な問いにビックリしながらも、
「私はこうして行きたい」と答えたところ、
星から読み取れる情報から、
私のしたい方向に進む作戦を、
具体的な作戦、スケジュールを
立ててくださったのでした。
そして、
学校をお休みがちの娘については、
「学校がつまらない、なんて、めでたいことだよ！」
と捉えてくださり、
その言葉がどんなに励みになったことか！
まつい先生の言葉は、
いつだって「お守り」みたいだった。
折に触れて思い出しては、
勇気をもらうような。
そんな言葉をたくさん頂きました。
鑑定の時間が終わり、
私が立ち上がろうとした時、
「野本さんはね、世代の代表になる人だよ。
小さくまとまるのが、一番ダメ。
アンチが出て初めてスタートだから」
「これからが楽しみな星周りだからね！」
と、思い出したように言ってくださったのが、
とってもとっても心に残っています。
突然の訃報に触れて、
SNSなどで、いろんな方が、
まつい先生を悼むコメントを書かれていて。
改めて影響力の大きな方だったんだなあ、
ということを知ると共に、
まつい先生こそが、
「占星術を身近なものに」
「わかりやすく、使えるものに」した第一人者
であることを、初めて知りました。
なんせアンチ占い出身なもので！
業界の系譜とか、全然知らなかったんですよね！
私が占星術を学ぼうと思えたのも、
お客様から「わかりやすい！」と言っていただけるのも、
まつい先生だったから。
亡くなって改めて、噛み締めたのでした。
後日、高円寺のあわいものやさんで、
まつい先生の思い出話をしていた時。
最後の鑑定のことを話したら、
「野本さんはどうしたい、って
’もうあなたは自分で考えられるでしょ’
って、信頼してるってことですよね！」と。
そうかああああ。
信頼してもらってたんだ、私。
なんとありがたい！
また涙が頬をつたったのでした。
まついなつき先生、
今まで沢山のことを教えてくださり
ありがとうございました。
占星術は弱い人のものではなく、
人は誰でも弱いから、
時に星の言葉を’使って’
人生を進めていくんだ、と知りました。
先生からの言葉を大切に、
私も私の言葉を伝えていきます。
ご冥福をお祈りします。
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